ジャルジャル後藤 平和を考える…祖父と歩いた“特攻隊の基地”

[ 2015年8月12日 07:00 ]

祖父の堀之内幸男さんとともに知覧を訪れたジャルジャル・後藤淳平

 お笑いコンビ「ジャルジャル」の後藤淳平(31)がこのほど、関西テレビの特別番組「みんなで考える戦後70年~芸能人が探る自分ストーリー~」(15日午後3・55~17・25、関西ローカル)の収録で、元陸軍パイロットで特攻志願中に終戦を迎えた母方の祖父・堀之内幸男さん(88)とともに鹿児島・知覧を訪れた。

 祖父が当時乗っていた戦闘機「疾風(はやて)」など戦時中の貴重な資料が残る同所に、後藤は初めて訪問。「おじいちゃんと同部屋で過ごした人が亡くなり、その名前や遺言、写真が掲示されているのを見て泣くおじいちゃんに、戦争って現実やったんやと思わされた」と語った。

 幼いころ、祖父から「戦闘機に乗っていて、敵の弾が当たったらドラム缶を思いきり叩いたような音がする」と聞き、震え上がった記憶があるものの、祖父の戦争体験を詳細に聞いたことはなかったという。今回、祖父の記憶を一緒にたどり、「もしおじいちゃんが特攻に出ていたら、僕はいなかった」と痛感。さらに、自身も2児の父として「戦争経験者に直接聞ける環境にいるので、聞けるだけ聞いておきたい。それを子供に伝えることができると思った」と力を込めた。

 番組では、祖父が「軍属」として太平洋戦争にかかわっていたお笑いコンビ「メッセンジャー」の黒田有(45)らも戦争の歴史をたどる。

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2015年8月12日のニュース