“徒歩1分”で2時間サービス トム・クルーズ、神対応に込められた思い

[ 2015年8月11日 09:20 ]

手を振るトム・クルーズ

 「洋画の当たり年」と言われる今年夏の大作の1つ、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」が7日に全国で封切られた。公開直前には主演のトム・クルーズ(53)がPRのため21回目の来日。体を張った撮影同様、ファンや報道陣に全力で向き合うことで有名なトム様。今回も“神対応”を目の当たりにした。

 7月31日、羽田空港のロビーに到着すると、待ち構えた700人のファンに駆け寄り早速サインのサービス。ファンが落としたペンを拾い、人垣の後ろから手を伸ばして差し出されたスマホを受け取り自らパシャリ。事前にトム側から「1時間はファンサービスをしたい」という意向が伝えられ、スタッフや報道陣が「またか…」と苦笑いすることも恒例。結局、到着便が相次ぎ混雑する夕方の時間帯だったため、スタッフが早めに誘導し約45分間の即席サイン会となったが、ファンは大喜びだった。

 今月3日に東京・新宿で行われたジャパンプレミアでも本領発揮。30度を超える炎天下、普通に歩いたら1分もかからない長さ60メートルのレッドカーペット上で2時間にわたり報道陣のリクエストに応じ、ファンサービス。汗で前髪が濡れ、日焼けと暑さで頬も赤くなっていたが、それでも疲れた表情は見せなかった。

 会見などの開始時間に遅れることも決してない。ハリウッドスターが遅刻することはしばしばあり、今年1月には、映画のPRで来日していたジョニー・デップ(52)が体調不良を理由に会見をドタキャンし、プレミアイベントにも1時間遅れて登場。その昔、アーノルド・シュワルツェネッガー(68)が来日した際に、滞在先のホテルで不機嫌になり「オレは歩かん」と台車に座り込み、スタッフが台車を押してホテル内を移動したというエピソードは、映画業界で伝説のように語り継がれている。

 トムの周辺では、「ワガママを言うこともなく、スタッフにも気を遣ってくれる」(映画関係者)と評判はこの上ない。2日の会見では「4歳の時に映画を作りたい、世界中を旅したいと思い、それが叶ったことに感謝の気持ちを忘れていません。撮影に遅れたことは一日もない」と語った。

 さらに、蒸し暑い日本の夏に対しても「子供の頃にいろんなところに引っ越したし、4時半に起きて新聞配達もしていた。夕刊も配ったよ。湿度100%の中でやっていたので、暑さは全然気にならない。I like heat」と爽やかな笑み。少年時代に両親が離婚し、家計を助けるために様々な仕事をした苦労人。2日は日曜日で、締めくくりに「日曜日なのに来てくれてありがとう」と感謝の言葉も忘れなかった。

 精力的なプロモーションの甲斐があり、「ミッション…」は世界中でヒットし、日本でも興業収入60億円を見込める好スタート。私生活では12年に女優のケイティ・ホームズ(36)に突然離婚を申請されてしまった“残念な夫”だが、最近では同作のアシスタントを務めた22歳の英国人との関係が噂され、プロポーズ寸前と報じられるなどモテ男ぶりは健在。次回の来日は、新恋人同伴という可能性もありそうだ。

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2015年8月11日のニュース