佐藤浩市 痛快報復劇主演「理屈抜きにドカンと」

[ 2015年7月28日 11:25 ]

テレビ朝日のドラマ「ハッピー・リタイアメント」に出演する(左から)石田ゆり子、佐藤浩市、石黒賢

 俳優佐藤浩市(54)がテレビ朝日系で今秋に放送される特別ドラマ「ハッピー・リタイアメント」に主演する。

 人気作家・浅田次郎氏(63)が、官僚の天下りの実態や権力者への報復劇を娯楽性豊かに描いて話題になった同名小説の初映像化。佐藤は「浅田先生は作品ごとに作風や文体を変えられるので非常に面白い。今作もこれまた異色作で、変な理屈は抜きにして、打ち上げ花火みたいにドカンと突き通してみせることを念頭に演じようと思った」と意欲満々だ。

 浅田氏はドラマ化について「視聴者の皆さんに、どんな苦労や不幸も忘れてしまうくらい心の底から大笑いしていただきたい。たまらなくおかしいドラマを作ってほしい」と期待。既に撮影に入った佐藤も「実は今回、事前に芝居のことはあまり考えず、ライブ感覚を大切にしている。そこからどんな遊びが生まれてくるか、楽しみながら演じている」と柔軟な姿勢で浅田氏の期待に応える構えだ。

 佐藤が演じるのは元ノンキャリア官僚。何もせずに高給を得られる再就職先に天下るが、やがて、時効になった不良債権の回収に乗り出し、汚い権力者を揺さぶる。

 同僚を演じるのは、石黒賢(49)と石田ゆり子(45)。佐藤は「石黒さんとは32年にわたる旧知の間柄。デビュー当時から知っていて、たまに食事やゴルフにも行く。ゆりちゃんとは映画“誰も守ってくれない”(09年)以来の共演。彼女には不思議なたたずまいがある」と共演を楽しんでいる。

 この秋最高のエンターテインメント作品になるのは必至だ。

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2015年7月28日のニュース