GLAY 故郷・函館の“新シンボル”で熱唱!本拠地化構想も

[ 2015年7月26日 05:30 ]

函館アリーナのこけら落とし公演を行ったGLAY

 人気ロックバンド「GLAY」が25日、故郷の北海道函館市に8月にオープンする「函館アリーナ」のこけら落とし公演を行った。全てシングル曲で構成する豪華ステージで、地元の目玉施設の誕生を祝福。ボーカルのTERU(44)は「東京が東京ドームなら、函館は函館アリーナだ!全国にこの名を広めていく」と広報役を買って出た。

 GLAYにとっても待ちに待った瞬間とあって、コンサートでは取って置きの演出を用意していた。1995年に発表した名バラード「ずっと2人で…」だ。函館で過ごした高校時代、TERUの姉の結婚式のためにTAKURO(44)が書き下ろした歌。これをオリジナルの歌詞で初めて披露した。

 ♪2人抱きしめた恋を 離せずに永遠の祈りを 数えきれない思い出達が こんな夜に溢(あふ)れてくる…。

 総立ちの観客4000人は静かに聴き入り、モニターに映し出される歌詞に見入った。

 「高校3年で上京し、なかなか芽が出ずに不安になる時もあった。支えになったのはみんなのおかげ。上京して26年になるけど、ひとときたりとも函館のことを忘れたことはない」

 TERUは客席にこう語りかけ、「グロリアス」、「HOWEVER」など全22曲を披露。シングル曲だけを歌う公演も初めてだった。

 函館アリーナは、来月1日に正式オープンする函館最大のスポーツ・コンベンション施設。TERUは「函館にこんな大きなホールができるなんて思わなかった」と感激し、「全国にこの名を広めていく」と宣言した。こけら落とし公演をオファーした工藤寿樹市長は「来年3月には新幹線も開業する。GLAYの皆さんにはもっと函館を全国にPRしてもらいたい」と期待を寄せた。

 GLAYの函館公演はこの日で13回目。13年7月には野外公演を行い1日で2万5000人を集めたが、屋内で最多収容ができる施設は函館市民会館で、その数は1370人だった。函館アリーナならば約3倍の動員が可能。TERUは「ここでライブをやり続けるGLAYでいたい」と、本拠地にしていく構想を明かした。「また必ずここに帰ってくる」と約束して記念すべき公演を締めくくった。

 ≪ファンのため20分遅らせ開演≫濃霧のため函館空港に着陸できなかった観客のため、開演時間を20分遅らせた。HISASHI(43)はツイッターで「20分遅らせて開演するので、焦らず安全に向かってください。待ってるぜ」とファンに呼び掛けた。中部国際空港を午前11時15分に出発した便が視界不良のため、午後0時45分に函館空港着予定が午後1時33分に新千歳空港着に変更になった。
 
 ◆函館アリーナ 函館市湯川町に開館。施設の敷地面積は2万3665平方メートル、延べ床面積は1万5693平方メートル。楕円(だえん)形のメーン、サブアリーナが8の字状につながるデザインが特徴。メーンアリーナは最大で5000人を収容できる。2つのアリーナのほかに、武道館、多目的会議室やスタジオも設置されている。

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