マッチ 51歳誕生日に全国ツアー開始 恩師・伊集院氏も駆けつけた

[ 2015年7月20日 05:30 ]

近藤真彦のライブに駆け付けた伊集院静氏

 歌手の近藤真彦が51歳の誕生日を迎えた19日、仙台市の電力ホールで、デビュー35周年を記念した全国ツアーをスタートさせた。この日は、同市在住の作家、伊集院静氏が作詞した全24曲を再収録した記念アルバムの発売日。会場には伊集院氏も駆け付けて節目を祝った。

 近藤が「こだわった」という1曲目。選んだのは1981年にリリースした「ギンギラギンにさりげなく」。伊集院氏から歌詞提供を受け、日本レコード大賞の新人賞にも輝いた楽曲だ。“51歳のギンギラギン”に、約1000人の観客はいきなり総立ち。「51歳になった近藤真彦のパワーを見せつけます!」と宣言すると会場は大歓声に包まれた。

 客席には伊集院氏が初めて訪れた。近藤は開演前、「35年の中で一番リハーサルした。伊集院さんに“私が書いた詞はこんなにいいものだったのか”と思わせられるかが勝負」と強調。全25曲のうち、伊集院氏から歌詞提供を受けたナンバーを14曲選んだ。ステージでは「アイドルとして恋愛の歌が多かった中、伊集院さんの歌で男らしさをアピールできた。おかげで今でも歌っていられる」と感謝した。

 公演後、取材に応じた伊集院氏は「最初にギンギラギンを聴いた時は鳥肌が立った。こういうことは小説にない。歌というのは力を持ってる」と興奮気味に感想。「驚いたのは近藤くんの歌がうまくなったこと。音を外さなくなった。人をなめちゃいけないね」と冗談めかして、笑いを誘った。

 ツアーは、80年にデビュー曲「スニーカーぶる~す」をリリースした12月12日の日本武道館公演まで続く。6月に世界ロングディスタンストライアスロン選手権にも出場した近藤は、「動いて動いて動きまくった35周年にしたい」と意気込みを語った。

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2015年7月20日のニュース