V6の「大人力」岡田准一&井ノ原快彦に見た理想の先輩、上司像

[ 2015年7月5日 10:00 ]

 日本テレビ「24時間テレビ38 愛は地球を救う」の制作発表を取材した。今回のメーンパーソナリティーを務めるのはV6とHey!Say!JUMPのメンバー計15人。V6が大人世代、JUMPが若者世代の「2世代パーソナリティー」としてタッグを組む。

 会見では初の大役にガチガチのJUMPメンバーに対し、経験豊かなV6メンバーは余裕たっぷり。中でも、岡田准一(34)と井ノ原快彦(39)の「大人力」に感心した。

 まず後輩をイジって笑いを誘ったのが岡田。「メンバーの中で一番緊張しています」とあいさつした知念侑李(21)に「かわいいね。彼はまだ首がすわってない」。その隣の有岡大貴(24)には「あまりかわいくない」。伊野尾慧(25)には「眠そうな顔をしてる。“おねむ男子”ですね」。薮宏太(25)には「おじいちゃん顔」と突っ込んだ。

 この「イジリ」は会見のムードを盛り上げただけでなく、後輩たちの顔やカラーをアピールすることにつながった。「おねむ男子」は当日のインターネット上で検索数が急増し、「急上昇ワード」のトップ20にランクイン。思うように自己アピールできなかったJUMPメンバーにとっては、ありがたいイジリだったに違いない。

 会見終了後にはスポーツ紙、テレビ誌向けの囲み取材の場が設けられた。ここで“司会役”を担当したのが井ノ原。様々なテレビ番組のMCを務め、和やかに進行させていく腕に定評があるが、カメラに映らない場所でも周囲をフォローし、突っ込みも絶妙で優しさにあふれていた。

 取材陣の質問にまず自分が答えて少し間を取った後、「山田(涼介)君はどうなの?」「岡本(圭人)君、今日はあんまり話してないよ」などとJUMPメンバーに話を振っていく。そして、それぞれの回答に「さすが中島(裕翔)君!」「そういう答えを待っていたんだよ」などと声を掛けて場を盛り上げた。

 先輩だからと言ってグイグイ引っ張っていこうとするのではない。さりげない気遣いで周囲を主役にしていく。これこそ「大人力」だろう。現代の若者があこがれる理想の先輩、上司像が2人に重なった。

 今年の「24時間テレビ」は8月22、23日に放送される。V6の「大人力」と、JUMPのエネルギッシュな「若者力」が番組を盛り上げてくれそうだ。

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2015年7月5日のニュース