フジ番組で「人権侵害」 遺族らがBPO申し立てへ

[ 2015年7月5日 05:30 ]

 フジテレビの情報バラエティー番組で人権を侵害されたとして、自転車による死亡事故の被害者遺族らが近く、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を申し立てることが4日、分かった。申し立てるのは、母親が自転車にはねられ死亡した男性と、男性が所属する「関東交通犯罪遺族の会」。

 関係者によると、2月17日にフジ系で放送された「カスペ! あなたの知るかもしれない世界6」で、自転車事故の「当たり屋」をテーマにした再現ドラマとともに男性のインタビューを放送。男性は、被害者の多くが当たり屋だとの誤解を与える内容などと主張し、フジテレビに謝罪を求めている。男性らは近く、記者会見するという。

 番組は“万が一”の世界をドラマ仕立てで再現。子供の起こした自転車事故で被害者から高額請求され、家庭が崩壊していく様子を描いていた。

 フジテレビは「男性のインタビューと再現ドラマは関連づけていない。ドラマも、複数の人への取材に基づいて制作した」としている。「カスペ!」は3月31日で放送を終了している。

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2015年7月5日のニュース