池谷幸雄、右アキレス腱断裂 体操メダリストがバック転で…

[ 2015年6月23日 10:00 ]

右アキレス腱断裂でギプス姿の池谷幸雄。体操界の大先輩、小西裕之さんに車椅子を押してもらう

 体操のソウル、バルセロナ五輪メダリストでタレントの池谷幸雄(44)が右アキレス腱断裂、左ふくらはぎ肉離れで全治2、3カ月であることが22日、分かった。現在、移動は車椅子で、自宅では松葉づえを使用している。

 池谷は12日、東京都江東区の東京都現代美術館で行われたデザイナー山本寛斎氏(71)のファッションイベントに出演。代表を務める「池谷幸雄体操倶楽部」の子供たちと一緒にステージに登場し、退場する際、演出の一部として助走→バック転→後方1回宙返りを披露した。その宙返りの踏み切りに入ったとき、両足に激痛を感じた。地面が石畳で硬く、靴も体操用ではないスニーカーのようなものだったことなど悪条件が重なった。

 池谷は足を引きずりながらステージを下り、病院で検査。右アキレス腱断裂、左ふくらはぎ肉離れと診断された。16日に都内の病院で手術を受け、右膝から下をギプスで固定している。

 ソウル五輪体操男子主将でアスレチックトレーナーの小西裕之氏(51)が勤務する都内のクリニックでリハビリ中。小西氏は「体操ができるようになるには、10カ月から1年はかかるのではないか」と話している。

 体操倶楽部の指導はコーチに任せているため問題はないという。当面は同時開催している講演のみをこなす予定。池谷は「助走と宙返りの間にバック転を入れたことで(足への)負担が大きくなった。サービス精神が旺盛すぎた」と苦笑い。現役時代は骨折こそあるものの、手術を伴うケガは一度もなかったといい、「もう年だと思い知らされた。これを機会に鍛え直します」と話している。

 ◆池谷 幸雄(いけたに・ゆきお)1970年(昭45)9月26日、東京都生まれの44歳。4歳で体操を始め、大阪の清風高から日体大に進学。88年のソウル五輪に、西川大輔と共に日本体操史上初の高校生代表として出場。ソウル五輪で団体、個人床で銅メダル。92年のバルセロナ五輪で団体銅メダル、個人床で銀メダル。22歳で引退し芸能界に転身。

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2015年6月23日のニュース