平井理央「常に柔軟で」バラエティー、女優業と活躍の場広げる

[ 2015年6月18日 11:20 ]

インタビューに答える平井理央

 元フジテレビで現在はフリーアナウンサーとして活躍する平井理央(32)。5月に発売された初エッセー「楽しく、走る。」(新潮社)は昨年11月に挑戦し、見事完走したニューヨーク・シティ・マラソン(NYCM)での2度目のマラソン挑戦をまとめている。マラソンを通じて彼女が感じたこと、今後の活動について思うことを語ってもらった。

 フジテレビでは「すぽると!」や五輪中継の現地キャスターなどスポーツ分野でのイメージが強い平井だが、そもそも「スポーツはあまり詳しくはなかった」という。「中学、高校はバレー部だったので、春の高校バレーにはいつか関わってみたいというのは思っていたんですけど…」と照れ笑いを浮かべ、「あんなにスポーツど真ん中ですべての競技、知らないことだらけの中でやらせてもらうことになるとは思っていなかったです」と意外な配属だった。退社後はスポーツのフィールドでの活躍は減ったが「大会を見るのは今でも楽しみですね。会社に入って、自分の楽しみの1つに巡り合うことができて幸せだなって」。

 2012年、フジテレビ退社と同時期にフジテレビ職員の夫と結婚した。3年近く経過した結婚生活は「楽しく、仲良くやっています。週1、2回ぐらいは一緒に走っています」と円満の様子。著書の中にも「家族が一番大事」との言葉も多く見られるが、子どもについても「いつかはほしい」と笑顔で語ってくれた。

 フリー転身後は、アナウンサー業だけでなく、日本テレビ系バラエティー「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「ゴチになります15」でのレギュラー出演、TBSドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」での女優業など、違う分野でも着実に活躍の場を広げている。「あまりフィールドや分野を区切ったり、限らないで、楽しそう、やってみたい、面白そうと思うことには飛び込んでいきたいという気持ちは強いですね。『ゴチ』も『ルーズヴェルト―』も(自分自身では)“えっ!”っていう驚いたオファーだった。自分で分野を区切ってしまっていたら、来なかったオファーなのかなと思う。常に柔軟でいろんなところに開けた人間でありたい。やって!と声をかけてくださった方がいるならきっとできるはずだと信じてやっています」。

 自分自身について「基本的に自分に自信がない」という平井。「得意なこともないし、センスが問われるものすべてができない人間。すごいズボラで、コツコツとかもできない」と言いながらも、回りの評価は「そんなに気にしない」という。「長所は気にしないところで、短所は気にしなさすぎるところかな。(批判も)言われたら聞く耳は持っていたいとは思いますけど、必要以上には落ち込みすぎないですね」。前向きな姿勢が印象に残る。

 局アナ時代から「インタビューの仕事が一番好きだった」という平井。「アスリートのすごく前向きな言葉を聞いたりすると、全然違うフィールドにいる自分でもすごく刺激されて、自分も頑張ろうっていう勇気をもらえた。アスリートの人生自体がすごい魅力的。インタビュアーとしての仕事は今後も続けていきたいですね」。現在はカメラに興味があるといい、「いろいろとポートレートを撮らせてもらっているんですけど、アスリートの方のポートレートを撮ってみたいですね。写真もその人の魅力がダイレクトに伝わるもの。インタビューをして写真を撮ってみたいなところが一番の理想ですね」。今後もこの前向きさがあるからこそ、見せられる彼女の活躍に注目したい。

 ◆平井 理央(ひらい・りお)1982年(昭57)11月15日、東京都生まれ。98年、テレビ東京「おはスタ」でおはガールとして出演。慶応大学卒業後、05年にフジテレビ入社。翌06年より「すぽると!」でキャスターを務める。北京五輪、バンクーバー五輪等で現地中継などを担当。09年、「すぽると!」番組内の企画で東京マラソン出場。12年9月、フジテレビを退社。以後、アナウンサー業にとどまらず、バラエティー、ドラマとタレントとしても活動の幅を広げている。

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