“松方マグロ”すしざんまいが184万円で落札 さっそく店頭に

[ 2015年5月31日 05:30 ]

俳優の松方弘樹さんが釣り上げたクロマグロ。「すしざんまい」を展開する喜代村が落札した

 寿司チェーン「すしざんまい」を展開する喜代村が30日朝、東京・築地の卸売市場で、俳優の松方弘樹(72)が釣り上げたクロマグロを184万8000円(1キロあたり6000円)で落札した。マグロの重さは308キロ(内臓処理後)で、にぎりにすると1万2000~1万3000貫の分量。

 同社は同日夕、さっそく“松方マグロ”を、築地周辺の8店舗で寿司や刺し身として客に提供を開始。記者はそのうちの1店で、6種類13貫の「まぐろざんまい」(3240円、税込み)を注文。大トロ、赤身とどれもつやが良く、見るからにおいしそうだ。大トロを口に運ぶと、濃厚な脂が広がった。偶然、来店したという埼玉県に住む50代男性は「脂がジワッと出てきて、普通のマグロとは違うのかなと思いました」と満足そうだった。

 松方が361キロのクロマグロを釣ったのは27日。同社は29日に競りに出されるとの情報をつかみ、「話題性があるため見てみたいと思った」という。同社は、2013年の初競りで青森県・大間産のクロマグロを史上最高値の1億5540万円で落札するなど話題を集めてきた。今回の競り落としに関して担当者は「店舗で提供できる品質を持っていると判断したから落札した」と説明。脂の乗り具合や弾力などで決めたといい、“松方マグロ”だから落札したとの見方を否定した。

 それでも話題性は十分。この日午後3時から築地の「すしざんまい」本店で解体ショーを開催。各店舗の店頭では店員が“松方マグロ”の入荷を大声でアピールした。

 ただ特別メニューにはせず、大トロ1貫429円(税込み)、中トロ1貫321円(同)、赤身1貫138円(同)と通常のマグロと同じ値段で販売。“松方マグロ”は黒みがかった赤色で、店員は「空気に触れていない新鮮なマグロはこのような色になる」と話した。

 喜代村によると31日も、築地周辺の8店舗で提供される予定という。

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