本木雅弘 迷った昭和天皇役…義母・樹木希林に「背中押された」

[ 2015年5月20日 15:28 ]

「日本のいちばん長い日」完成報告会見に臨んだ本木雅弘

 1945年8月15日、日本がポツダム宣言を受け入れるまでの暗闘を描く映画「日本のいちばん長い日」(監督原田眞人、8月8日公開)の完成報告会見が20日、都内のホテルで行われ主演の役所広司(59)をはじめ本木雅弘(49)、松坂桃李(26)、堤真一(50)の主要キャストが顔をそろえた。

 半藤一利氏(84)の同名ノンフィクションが原作で、過去に故岡本喜八監督も映画化。だが、原田監督は「前作では昭和天皇を描くことができなかった。原作は終戦に至る4カ月が中心なので、なぜ昭和天皇が聖断を下したのかが前面に出なければ成立しない」と史実に忠実に脚本を書き上げたという。

 その昭和天皇を演じたのが本木で、「恐れ多さと、背負えるのかという気持ちが消えないまま撮影が終わってしまった。深い知識と懐を持つ原田監督に預け、カメラの前に立ちました。昭和天皇に強い印象を持っている方々からはおしかりを受けるのではと思うと、今でも唇が震えてしまう」と神妙な面持ち。当初は別の俳優にオファーされたが、スケジュールの都合で出演できなかったそうで、「急きょ私に矢が向かってきたアクシデントですが、それを受け入れて得をしたと思う」とひそかな自信ものぞかせた。

 オファーを受けた際には「逃げ出したい気持ちと逃したくない気持ちで揺れた」という。決断した背景には、原田監督の「わが母の記」などに出演している義母の樹木希林(72)の存在があったそうで、「“あなたにこの役がきた意味合いが分かる気がする。力のある監督だし、なかなかない機会なんだかから受けるべき”と言ってもらい、背中を押してもらった」と明かしていた。

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