沖縄出身「舞とくくる」に本戦出場権 Gコンサート関西予選

[ 2015年5月19日 05:35 ]

本戦出場権を獲得した沖縄県出身バンド「舞とくくる」

 10月12日に東京国際フォーラムで開催される“障がい者の音楽コンテスト”「第12回ゴールドコンサート」本戦への出場者を決める関西予選会が16日、大阪・心斎橋のスポニチプラザ大阪で行われた。昨年に引き続き、同会場で行われた関西予選会には関東から沖縄まで昨年を上回る19組(※前日に1組がキャンセル)がエントリーした。

 出場者はコンテストの演奏時間3分で日頃練習してきた演奏や歌声などのパフォーマンスを披露。18組の演奏終了後に厳正な審査を行い、沖縄県から出場した5人組編成のバンド「舞とくくる」が本戦出場権を獲得した。当日は4人での演奏となったが、5人中3人が肢体、聴覚、精神における障がいを持つ同バンドは「耳が聞こえないから音楽を楽しめない概念を壊したい。脳性マヒの舞ちゃんのプロになりたい夢を実現したくて活動しています」と、プロを目指す登竜門の思いで関西予選会に応募したという。審査発表後に「まさか自分たちが選ばれるなんて、とてもうれしいです。プロを目指して頑張ります」とボーカルと三線を担当した新垣舞さん(20)は本戦出場への喜びを語った。

 なお本戦出場アーティストは音源審査と今回の関西予選会出場者の中から最終的に約10組が選ばれる予定。

 関西予選会を終えて、イベントを主催したNPO法人日本バリアフリー協会の貝谷嘉洋代表は「ライブだと音源審査と違い、審査員や関係者の目に触れるので達成感があるのではないかと思いました。今回も関東からの参加があったように、ライブの予選会に出場したいというニーズは非常に高いと思います。今後は複数回にわたり、地方で開催していきたいです」と今後の活動に手応えを感じていた。

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