悲しみ癒えず…うつみ「何で死んじゃったの?」 外出も「きょうが初めて」

[ 2015年5月10日 14:41 ]

会見で涙ながらに愛川さんへの思いを語ったうつみ宮土理

 4月15日に死去した司会者で俳優の愛川欽也さん(享年80)の妻で、タレントのうつみ宮土理(71)が10日、東京・中目黒キンケロ・シアターで記者会見を開催した。

 「あれから体調を崩してしまい、体調は回復していないまま、皆様の前にごあいさつしないといけない、いけないと思って、こんなに遅くなってしまいました。それは申し訳なく思っております」と自らの言葉で話す場が1カ月近く経ってからになったことを謝罪。「キンキンが愛したキンケロ・シアターに集まっていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。どうもありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。

 この1カ月間を「あまりにも悲しくて辛くて、何も覚えてないんです…」と振り返ったうつみ。「(愛川さんは)泣くなよ、笑ってろって今言っていると思いますが、笑えません…。思い出せないほど、悲しくて、辛くて、寂しくて、遺骨を抱いて寝ていました。遺骨が置いてあるところに行くと何で死んじゃったの?と(話しかけている)。それから遺骨をベッドに運んで一緒に寝ています。(外出したのも)きょうが初めてです」と涙ながらに続けた。

 「ギリギリまで」仕事を続けていた愛川さんについて「痛いという言葉は聞いたことはありません。強い人でした」。闘病中も「行ってくるよ!って言うキンキンに、頑張ってね!って言うと、おう!って」といつもと変わらず、元気に仕事へと出かけていったという。

 20年間司会を務めたテレビ東京「出没!アド街ック天国」(土曜後9・00)の最後の収録ではうつみも参加していたが、「ちょっと疲れているような気がしたので心配でしたけど、顔で笑って心で心配していました」と話した。

 「愛川欽也と結婚できたことが私の最高の幸せです。今はキンキンに感謝しかありません。一瞬たりとも嫌なこともなくて、いつも幸せにしてくれた。感謝しています」とその愛情の深さは今も変わらない。愛川さんが作り上げたキンケロ・シアターの継続については「もちろんです」をハッキリと答えた。最後も今年1月に撮影した穏やかに笑う愛川さんの遺影を抱き、深々と頭を下げて、会見場を後にした。

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2015年5月10日のニュース