「火花」が三島賞候補の又吉直樹、相方綾部の“営業妨害”ボヤく

[ 2015年4月23日 20:44 ]

「ベイマックス MovieNEX」PRイベントに出席したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹

 デビュー長編小説「火花」が第28回三島由紀夫賞候補に挙がっているお笑いコンビ・ピースの又吉直樹(34)が23日、東京都内で「ベイマックス MovieNEX」(4月24日発売)PRイベント後に会見した。

 三島由紀夫賞候補に又吉は「ありがたい。選んでもらってうれしい」と喜びを口にするものの「でも綾部は綾部で色々なところで『半分は俺が書いた』と言っている」と相方の営業妨害にボヤキ節。当の綾部は「今まではボケとツッコミのピースだったけど、これからは大先生とアシスタントのピースでやっていきたい」と涼しい顔で又吉の横にひざまずいていた。

 また「火花」がベストセラーを記録していることから、印税の話題になると「経験がないので、どんなものか」と言う又吉をよそに、綾部は「楽しみだな、2人で」と勝手に折半を提案。又吉が「それぞれの仕事はそれぞれで」とコンビとしてのギャラの内訳を説明しようとすると、すかさず綾部は「それは去年までの話で、2015年からは『お前の仕事は俺の仕事』にしたよなぁ」とジャイアン的発想で相方の印税に期待していた。

 また又吉は、この日同席した千鳥の大悟(35)とノブ(35)から「(小説中に登場する)あの先輩はワシがモチーフや、あの先輩の酒の飲み方はワシやな、と言われた」と暴露すると、綾部は「とにかく吉本芸人のたかりがハンパない」と売れっ子作家ゆえの又吉の被害を報告していた。

 同賞は、純文学作品に与えられる新鋭作家の登竜門的存在で、又吉の「火花」のほか、岡田利規の「現在地」、滝口悠生の「愛と人生」、高橋弘希の「指の骨」、上田岳弘の「私の恋人」が候補作に選ばれている。選考会は5月14日に行われる。

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