日テレが文春提訴へ　上重アナ「松坂“友情ボール”売却」報道

日本テレビの上重聡アナウンサー

　日本テレビは２２日、同日発売の週刊文春（文芸春秋）に掲載された上重聡アナウンサーに関する記事について、「極めて悪質な内容」とし、「週刊文春および担当記者に対して訴訟を提起する準備を進める」とのコメントを発表した。

　記事は「上重聡アナ松坂大輔からの“友情ボール”全真相」と題し、前週報じた内容の続報。上重アナがソフトバンクの松坂大輔投手からプレゼントされたサインボールを手放し、その後、ボールは資産家（故人）に売却され、資産家の遺族が委託したオークションサイトで約１０万円で落札されたとし、関係者の話などを掲載している。日テレは前週号が発売された段階で記事を全面否定。今回はあらためて「虚偽の発言を意図的に掲載することで、結果として読者に当社の抗議が偽りであるかのような印象付けがなされる極めて悪質な内容」としている。

　一方、週刊文春の編集部はスポニチ本紙の取材に「記事には十分自信を持っている」とコメントした。

　上重アナをめぐっては、今月２日に同誌が靴小売りチェーン「ＡＢＣマート」の元会長から無利子で１億７０００万円の貸し付けを受けるなど利益供与について報道。上重アナは「個人的なご厚意の申し出に甘えたことによって、疑念を抱かれるような結果を招いた」と釈明している。