郷ひろみ 人生初のヒゲ!「天皇の料理番」で24年ぶり民放連ドラ

[ 2015年4月15日 05:30 ]

TBS日曜劇場「天皇の料理番」に駐仏大使役で出演する郷ひろみ。人生で初めてヒゲを伸ばした

 歌手の郷ひろみ(59)が、民放の連続ドラマに24年ぶりに出演する。佐藤健(26)が主演するTBSテレビ放送60周年特別企画の日曜劇場「天皇の料理番」(日曜後9・00、26日スタート)で、流ちょうな仏語を操る駐仏大使を演じる。90~91年放送の日本テレビ「刑事貴族」以来の作品に、人生初という“ヒゲ面”で撮影に臨んだ。

 口と顎にヒゲをたくわえて現場に現れた郷。「ヒゲを伸ばしたのは人生初。“郷さん、ヒゲですか?”って人に聞かれたけど、“撮影だからね、言えないよ”って答えてた」とニヤリ。自身の名曲「言えないよ」にかけて、出演を隠し通した。

 明治~大正~昭和の激動の時代に、佐藤が演じる料理人の道を愚直に進んだ男を描く作品。郷は、パリで修業する佐藤を親身に支える駐仏大使。「大日本帝国一のシェフになってください」と、天皇の料理番になることを促す重要な役だ。

 石丸彰彦プロデューサーは「品があってエレガントで、厳しいことも緩いことも言う役どころ。ふと頭に浮かんだのが郷さんでした」と起用理由を説明。郷は「歌っている僕とは違う郷ひろみを引き出したいのだと思った。ビッグチャンスをいただいた」と快諾した。

 ただ、ネーティブレベルの仏語を要求される難役で、フランス人相手にまくし立てるシーンもある。「撮影までの1カ月、仏語の台本を読まなかった日はない。朝起きても、お風呂に入っても、寝る前も仏語を聞いてた。歌を覚えるにもここまでやらないよ」と笑った。その結果、小さな発音の違いにも気付くまでになった。本番ではOKが出ても、発音に納得できずに志願して撮り直した。

 撮影を終えて、「足が棒のようになった。力の抜きどころが分からないね」と疲労感たっぷりだったが、石丸氏は「起用は間違いじゃなかった」と満足していた。

 今年は節目の一年。来月20日に100枚目のシングル「100の願い」を発売し、10月18日に還暦を迎える。「刺激を受けることは、年齢に関係ないね。忘れかけていたチャレンジ精神を見つけることができた」。60歳を過ぎてもGO!GO!と走り続ける。

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