「クロ現」やらせ　ＢＰＯで議論「問題あるのではとの意見相当出た」

　ＮＨＫの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったと指摘されている問題で、放送倫理・番組向上機構（ＢＰＯ）の放送倫理検証委員会は１０日、ＮＨＫから中間報告書や番組映像の提供を受けて議論した。ＮＨＫが近くまとめる調査報告書を待って対応を決める。

　委員会終了後、川端和治委員長は「現段階では事実がどうかはっきりしないが、問題があるのではとの意見が相当出た」とコメントした。

　やらせが指摘されたのは、昨年５月１４日に放送された「追跡“出家詐欺”～狙われる宗教法人～」。ＮＨＫは今月９日、放送内容の一部に誤りがあり、演出が過剰でなかったか検証を進めるなどとする中間報告を発表した。

　また、やらせを訴えている男性の弁護士は、ＮＨＫが訂正報道をしない場合、ＢＰＯの放送人権委員会への申し立ても検討するとしている。