自民党が報ステに中立要請文送っていた アベノミクス報道受け

[ 2015年4月10日 12:04 ]

 テレビ朝日「報道ステーション」のプロデューサーに昨年11月、アベノミクスを取り上げた報道を批判し、公平中立な番組づくりを求める文書が自民党から届いていたことが10日、関係者の話で分かった。

 文書は、番組がアベノミクス効果で富裕層しか潤っていない内容になっているなどと指摘。自民党関係者は「『視聴者が誤解する。公平中立な番組にしてほしい』という趣旨の文書を出した。圧力をかける意図は全くなかった」としている。

 テレビ朝日広報部は「文書を受領したことは事実。番組では日ごろから公平公正を旨としており、特定の個人・団体からの意見に左右されることはありません」とコメントしている。

 菅義偉官房長官は10日の記者会見で「事実関係を掌握していないが、報道に対して圧力を加えたものではないと考えている」と述べた。

 自民党は昨年の衆院選をめぐり、解散前日の11月20日付で在京各局に「公平中立、公正の確保」を求める文書を送っている。

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2015年4月10日のニュース