堂本光一ショック 帝劇セット倒れ6人ケガ…泣きだすファンも

[ 2015年3月20日 05:30 ]

事故後、大勢のファンで騒然とする帝国劇場周辺

 KinKi Kidsの堂本光一(36)主演舞台「Endless SHOCK」が上演されている帝国劇場(東京都千代田区)で19日、重さ約800キロの大型パネル2枚が舞台上で倒れる事故が起きた。出演者ら6人が下敷きになるなどしてケガを負った。2人は骨折の大ケガ、4人は打撲などの軽傷。命に別条はない。6台の救急車が到着し、皇居を望む演劇の殿堂は一時騒然となった。

 事故が起きたのは昼の部終盤の午後3時50分ごろ。堂本が舞台袖に退いた後、屋良朝幸(32)とヒロインを中心に10人前後が踊っているシーン。観客から見て右側にあった高さ約7メートル、幅約3メートルのLED(発光ダイオード)パネル3枚のうち、内側2枚が舞台中央の方向にゆっくりと倒れ始めた。

 近くで踊っていたダンサー数人が倒れないように支え、スタッフが床との間に駆け込んだが、重みに耐えきれずに下敷きになった。すぐに音楽と客席の電気が消え、幕が下りた。

 舞台からは「大丈夫か」「救急車を呼べ」などの大声が響き、幕の隙間からは頭を抱えてうずくまったり足を引きずったりする出演者の姿が見えた。堂本や約1800人の観客にケガはなかった。数十分後に支配人が中止を発表。その後、堂本が舞台に現れ、硬い表情で「舞台装置の不具合のため中止になります。申し訳ございません」などと謝罪した。

 負傷したのは出演者5人とスタッフ1人で、骨折したのは出演者の2人。20~40代で、いずれも男性。公演が中止になった後、劇場前には救急車6台が到着し、ケガ人が次々と運ばれた。ケガ人は全員、その日のうちに帰宅を許された。

 東宝は事故を受け、夜の部の公演を中止。「原因を究明し再発防止策を施してまいります」などのコメントを発表した。

 劇場前は、昼の部と、夜の部のために全国各地から駆けつけたファンでごった返した。夜の部が中止になったことを知ると、泣きだす女性もいた。20日は夜の部のみで、予定通り上演される方向で協議している。

 ▽SHOCKシリーズ 2000年11月の「MILLENNIUM SHOCK」が初演。昨年11月に松本幸四郎が主演する「ラ・マンチャの男」の1207回を抜いて、ミュージカル単独主演記録1位になった。テーマは「Show must go on(何があってもショーを続けなければいけない)」。

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