ハイヤー問題でNHK籾井会長「ルール犯したつもりはない」

[ 2015年3月18日 11:21 ]

 NHKの籾井勝人会長が1月2日のゴルフで私的使用したハイヤーの乗車代金がNHKに請求されていた問題について、籾井会長は18日、民主党の総務・内閣部門会議で「ルールを犯したつもりはない。詳細は監査委員会の報告を待ってほしい」と述べた。

 籾井会長は民主党議員の質問に対し「6日に監査委員から指摘を受け、問題になっていることに驚いた。最初から自分で払うと言っており、指摘の時点で請求金額は分かっていなかった」と釈明した。その後、9日に代金を支払ったという。

 NHKによると、ハイヤーの乗車代金は原則的に業務使用として1カ月分まとめて翌月の中旬ごろに請求を受ける。ただし、セキュリティー上の必要性などがあり私的利用された場合には、明細確認後に戻し入れる仕組みという。問題の乗車代金もいったんはNHKが支払ったとみられる。

 NHK経営委員会は19日に臨時の会合を開催し、監査委員会の報告を受ける予定。

 民主党の安住淳国対委員長代理は18日の記者会見で、籾井会長について「公共放送の会長の資質としては赤点、失格だ。自らの進退を考えないといけない」と述べ、自発的な辞任を促した。NHK政治部記者出身の安住氏は「受信料は税金と同じくらい公益性が高い」などと指摘。2015年度NHK予算に反対する可能性も示唆した。

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2015年3月18日のニュース