上方落語家の若手育成、6月にグランプリ開催 文枝「売り出したい」

[ 2015年2月24日 11:48 ]

「上方落語若手噺家グランプリ」大賞受賞者への賞金目録を手にする上方落語協会の桂文枝会長とアートコーポレーションの寺田千代乃社長=24日午前、大阪市

 個人や企業の寄付金で文化芸術活動を支援する組織「アーツサポート関西」は24日、若手落語家を支援する「上方落語若手噺(はなし)家グランプリ」を6月に開催すると発表した。今後10年間にわたり、毎年1回開催。予選を突破した気鋭の若手が集まり、磨いた腕を競い合う。

 アートコーポレーションの寺田千代乃社長から寄付を受けた500万円で支援基金を設けて開催。グランプリの大賞受賞者には基金から20万円の賞金が贈られるほか、上方落語普及のための宣伝も行う。

 大阪市の天満天神繁昌亭で記者会見した上方落語協会の桂文枝会長は「落語家を育てるのは時間がかかるが、このグランプリをきっかけに若手を売り出したい」と抱負を述べた。

 入門6年から15年未満の上方落語協会所属の落語家を対象に、今年は2~3月に参加者を募集。4~5月の予選会には、大阪大や関西大、神戸大の落語研究会の学生も審査に加わる見込みだ。

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