坂東三津五郎さん死去 59歳、すい臓がん 治療に専念も…

[ 2015年2月22日 20:27 ]

亡くなった坂東三津五郎さん

 歌舞伎俳優の坂東三津五郎(ばんどう・みつごろう、本名森田寿=もりたひさし)さんが21日午前2時3分、すい臓がんのため東京都内の病院で亡くなった。59歳。東京都出身。

 22日、松竹がFAXを通じて発表した。葬儀・告別式は25日午後3時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は長男で歌舞伎俳優の坂東巳之助(ばんどう・みのすけ、本名守田光寿=もりた・みつひさ)氏。

 三津五郎さんは九代目坂東三津五郎の長男で、1962年9月に五代目坂東八十助を襲名し、初舞台。2001年には十代目三津五郎を襲名した。時代物、世話物、新作まで幅広い役をこなしたほか、踊りの名手として知られた。12年12月に亡くなった中村勘三郎さん(享年57)とは同い年の盟友でありライバルで、ともに歌舞伎人気をけん引した。

 歌舞伎のほかテレビや映画でも活躍し、06年のNHK大河ドラマ「功名が辻」、映画「武士の一分」などに出演した。

 13年7月に健康診断ですい臓に腫瘍が見つかり、東京・新橋演舞場の「九月大歌舞伎」を降板。同8月末に入院し、9月3日にすい臓すい体尾部にできた腫瘍を切除する手術を受けた。療養に専念していたが、14年4月の歌舞伎座新開場一周年記念「鳳凰祭四月大歌舞伎」で本格復帰。しかし同年12月に出演予定だった「こまつ座」の舞台全公演を降板し、再び治療に専念していた。

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