“巨乳事務所”イエローキャブ自己破産 一時代の終焉

[ 2015年2月14日 05:30 ]

2002年1月2日に撮影、(左から)佐藤江梨子、MEGUMI、川村亜紀、小池栄子

 多くのグラビアアイドルを輩出し“巨乳ブーム”の火付け役となった芸能プロダクション「イエローキャブ」が1月末で事業を停止し、自己破産申請の手続きに入ったことが13日、分かった。帝国データバンクによると負債総額は約4億円。タレントの移籍や番組制作部門の不振などが要因で主力タレントの佐藤江梨子(33)、小池栄子(34)との契約が1月末に満了し自己破産申請を決めた。

 同社は、1980年に映画監督の黒澤明氏の長男、久雄氏(69)が立ち上げた「黒澤プロモーション」が前身。88年に野田義治氏(68)が社長に就任し、社名をイエローキャブに変更。野田氏自らがメディアに登場し、多くの巨乳タレントも発掘。堀江しのぶさん(享年23)、細川ふみえ(43)、雛形あきこ(37)、MEGUMI(33)らが活躍し「巨乳軍団」として人気を誇った。

 しかし、04年11月に経営トラブルから野田氏が社長を辞任。野田氏が立ち上げたサンズエンタテインメントに雛形やMEGUMIらが移籍し、イエロー…には佐藤、小池らが残った。サンズが業績を伸ばす一方、イエローキャブからは新たなタレントが育たず、12年には当時、社長だった帯刀孝則氏が自殺。13年に別会社を設立するなどしたが、厳しい運営が続いていた。

 野田氏はスポニチ本紙の取材に「イエローキャブで巨乳ブームをつくった立場として一抹の寂しさがある」と話した。“巨乳事務所”の破産で、一時代の終焉(えん)として受け止められそうだ。佐藤は1月31日に突然、ホームページで結婚を発表したが、同日付でイエローキャブを離れるという事情もあった。2月からは別の事務所「ノックアウト」に所属している。一方、小池は、近日中に夫でプロレスラーの坂田亘(41)と個人事務所を立ち上げるとみられる。

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2015年2月14日のニュース