NHK籾井会長 百田氏ら退任に「任期が来たから辞められただけ」

[ 2015年2月5日 15:51 ]

百田尚樹氏

 NHKの籾井勝人会長(71)が5日、東京・渋谷の同局で定例記者会見を行い、作家の百田尚樹氏(58)ら3人が任期満了の2月末をもってNHKの経営委員を退任することについてコメントした。

 政府は5日、NHK経営委員会委員に井伊雅子一橋大大学院教授ら4人を起用する人事案を衆参両院の議院運営委員会理事会に提出。井伊氏のほか、阪神高速道路会長森下俊三、追手門学院大教授佐藤友美子の両氏が新任され、再任は日本たばこ産業顧問本田勝彦氏のみ。百田氏と上村達男早大教授、宮城恵理子弁護士の3人が退任する方向となった。

 会見でコメントを求められた籾井会長は「特にないですね。任期が来たから辞められただけ。私達はまったく関与していない。人事が出るまで何も知らない」と淡々と話した。

 百田氏は2013年11月、前任者の任期を引き継ぐ形で経営委員に就任した。14年に入ると2月に東京都知事選の応援演説で「南京大虐殺はなかった」、6月に静岡市の講演会で「日教組は日本のがん」などと相次いで発言。9月には、短文投稿サイト「ツイッター」で、死去した土井たか子元社民党党首を「売国奴」などと批判し、社民党から経営委員の辞任を求められていた。

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2015年2月5日のニュース