「AKIRA」の大友克洋氏が受賞 アングレーム漫画祭

[ 2015年1月30日 09:59 ]

 フランス南西部アングレームで29日開幕したアングレーム国際漫画祭の主催者は、今年の最優秀賞を「AKIRA」の作者、大友克洋氏(60)に授与すると発表した。主催者によると、日本人の同賞獲得は初めて。

 大友氏は漫画祭の公式サイトで「信じられない気持ちで驚いている。これを励みにさらに作品を作っていきたい」と話した。同賞は、フランス語圏を中心とした各国約3500人の漫画家らが投票で3候補を選出。さらに約1600人が2回目の投票を実施。大友氏は約38%を得票した。

 「AKIRA」は1982年に雑誌で連載開始。第3次世界大戦後の「ネオ東京」を舞台に超能力を持った少年らを描いた。88年には映画化。米国やフランスなどで翻訳版が出版された。

 また主催者は、パリで銃撃テロを受け風刺画家らが犠牲になった週刊紙シャルリエブドに最優秀特別賞を授与すると発表した。

 同漫画祭は欧州最大規模で今年が42回目。4日間の日程で約20万人が訪れる。昨年は韓国政府が従軍慰安婦問題をテーマとした企画展を実施し話題となった。(共同)

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2015年1月30日のニュース