1月ドラマ出足低調 15%超なし…残るは月9「デート」のみ

[ 2015年1月19日 13:00 ]

月9「デート」第1話の場面写真(左から杏、長谷川博己)

 1月クールの民放連続ドラマが低調な出足となった。18日までにスタートを切った14作品(ゴールデンタイム=午後7~10時、プライムタイム=同7~11時)のうち、15%超えはいまだなし。テレビ朝日「DOCTORS3~最強の名医~」(木曜後9・00)の14・6%が最高と、数字だけを見ると寂しい結果に。残るはフジテレビ「デート」(19日スタート、月曜後9・00)となった。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 テレビ離れが叫ばれて久しいが、1月クールは各局とも苦戦を強いられている。

 2013年、14年の各クール初回トップを見ると、13年は1月クールがTBS「とんび」(日曜後9・00)17・0%、4月クールがフジテレビ「ガリレオ」(月曜後9・00)22・6%、7月クールがテレビ朝日「DOCTORS2~最強の名医~」(木曜後9・00)19・6%、10月クールが「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜後9・00)22・8%。

 14年は1月クールがTBS「S―最後の警官―」(日曜後9・00)18・9%、4月クールが日本テレビ「花咲舞が黙ってない」(水曜後10・00)17・2%、7月クールがフジテレビ「HERO」(月曜後9・00)26・5%、10月クールがテレビ朝日「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜後9・00)21・3%だった。

 13、14年の各クール初回15%超えの本数を見ると、13年は1月クール=1本、4月クール=2本、7月クール=7本、10月クール=5本。14年は1月クール=1本、4月クール=1本、7月クール=2本、10月クール=2本。

 過去2年間のデータから(1)1月クールは他クールより厳しい傾向(2)初回15%超えは13年15本→6本と激減。今クールの数字も致し方ないところか。

 しかし、話題作がないかといえば、そういうこともない。「DOCTORS3~最強の名医~」は人気シリーズの第3弾。柴咲コウ(33)が連続ドラマ初主演を務める日本テレビ「○○妻」(水曜後10・00)は大ヒット作「家政婦のミタ」を手掛けた脚本家・遊川和彦氏(59)が書き下し。フジテレビ「問題のあるレストラン」(木曜後10・00)は「最高の離婚」の脚本家・坂元裕二氏(47)が真木よう子(32)と再びタッグを組んだ。

 TBS「ウロボロス~この愛こそ、正義。」(金曜後10・00)は生田斗真(30)と小栗旬(32)が8年ぶりに共演。TBS「流星ワゴン」(日曜後9・00)は「半沢直樹」のスタッフが再集結した。

 中谷美紀(38)が13年ぶりに連続ドラマの主演を務めるフジテレビ「ゴーストライター」(火曜後9・00)はジワジワ評判になりそうな初回の内容だった。“月9”「デート」も初回は会心の出来。「リーガルハイ」の脚本家・古沢(こさわ)良太氏(41)が恋愛ドラマに初挑戦。随所に笑いを散りばめ、新しい恋愛のカタチを提示する。

 各作品の“巻き返し”を期待したい。

続きを表示

この記事のフォト

2015年1月19日のニュース