山田監督と竹下景子が対談 震災から20年「知らない若者が4割超 どう語り継ぐか」

[ 2015年1月15日 20:32 ]

 映画監督の山田洋次さんと女優の竹下景子らによる対談会が15日、神戸市内のホールで開かれ、阪神大震災と復興について語り合った。

 山田監督は映画「男はつらいよ」の最終作ラストシーンを震災後の1995年10月、神戸市長田区で撮影。「人情があふれる町だったと思う」と振り返った。

 だがその後、震災復興住宅として用意された高層アパートなどに、単身の高齢者が多く住んでいることを懸念。「寂しくはないのかと思う。被災地だけではなく、日本全体で商店が消え、シャッター通りが増えている」と話した。

 被災者の経験を朗読で語り継いでいる竹下は「震災を知らない若者が4割を超え、どのように語り継ぐかを考えないといけない」と話した。

 対談会に先だって、神戸市灘区の西灘小の児童らが、復興を願った歌「しあわせ運べるように」を、作詞作曲した音楽教諭臼井真さんの指揮で合唱した。

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2015年1月15日のニュース