flumpool“教え子”祝福ライブ!成人式にサプライズ登場

[ 2015年1月13日 09:04 ]

成人式にサプライズゲストで登場したflumpoolの(左から)阪井一生、山村隆太、小倉誠司、尼川元気

 ロックバンド「flumpool」が12日、大阪府の松原市文化会館で行われた成人式にサプライズで登場した。ボーカルの山村隆太(29)が、大学時代に教育実習で英語を教えていた中学校の生徒が成人を迎えたため、ライブで門出を祝福。8月には地元大阪で初めて野外公演を開催することも発表し、教え子ら新成人は大興奮だった。

 約1000人が集まった成人式。司会者が「先輩がお祝いに来てくれました!」とアナウンスし、デビュー曲「花になれ」のイントロが流れると、会場がどよめいた。緞帳(どんちょう)が上がると、ステージ上にメンバー3人とともに山村が登場。「成人おめでとう!」と祝福し、大歓声の中、声を張り上げて熱唱した。

 教育実習のため、07年5~6月に母校の松原市立第四中学校に赴任。当時、担当した1年3組の生徒たちが成人したため、「門出を祝いたい」とサプライズライブを企画した。会場で教え子を見つけると「めっちゃ大人になったな」と感激した。

 この日は、恩返しのステージでもあった。教師かミュージシャンか、進むべき道を悩みながら教壇に立っていたところ、答えを導いてくれたのが生徒たちだった。最後のホームルームでお別れにオリジナルソングを歌うと、生徒たちは真剣に聴き入り、涙を流した。山村は「あの時の生徒たちに背中を押されて、音楽の道を進もうと決めた。生徒たちが導いてくれた」と振り返った。

 全4曲で、約30分のステージ。その後に、さらなるサプライズを用意していた。8月に地元でグループ初の野外ライブを開催すると発表。会場は松原市と堺市の境目にある大泉緑地公園。山村が「遊びに来てくれるか?」と呼び掛けると、新成人は「イェ~イ!」などと、この日一番の歓声で応えた。

 教え子だった大学生の高橋直秀さん(20)は「ビッグになりすぎていて、当時(の印象)と重ならなかった。最高のプレゼントだった」と、8年ぶりの再会に感激。山村は音読みの「サンソン」とあだ名で呼ばれていたといい、田中裕太さん(20)は「サンソンが目の前におる。懐かしさとうれしさで放心状態になった」と話した。教え子の成長した姿に触れた山村は「僕もみんなに負けないように頑張る」と気持ちを新たにしていた。

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2015年1月13日のニュース