和楽器バンド世界進出 クールジャパン目玉!まずは5月に台北公演

[ 2015年1月10日 09:32 ]

海外から注目を集める和楽器バンド

 昨年4月にデビューしたばかりのバンドが海外から大きな注目を集めている。和楽器とロックを融合させた「和楽器バンド」だ。デビュー曲のミュージックビデオ(MV)は、動画サイトのユーチューブで再生回数が1000万回を超え、海外からのアクセスが約半数に及んでいる。各国から公演オファーが寄せられており、クールジャパンの目玉となりそうだ。

 三味線、尺八、琴、和太鼓に、ギター、ベース、ドラムスとボーカルを加えた8人組。その演奏スタイルが「クール」だとして、デビューから1年も満たない彼らに海外から熱視線が注がれている。

 ユーチューブで驚異的な再生回数を誇っているのは、デビューアルバム「ボカロ三昧」の収録曲「千本桜」のMVだ。三味線の音色から始まる激しいロックナンバーで、再生回数は1360万回に達している。

 昨年大みそかに行われたNHK紅白歌合戦の出場歌手の歌唱曲で、この回数を超えているのは、三代目J Soul Brothersの日本レコード大賞受賞曲「R.Y.U.S.E.I.」(2014万回)とゴールデンボンバーが3年連続で歌った「女々しくて」(4246万回)だけ。多くが400万回にも達しておらず、無名バンドのデビュー曲としては異例な数字である。所属レコード会社によると、1360万回のうち約半数が海外からのアクセスだ。30カ国以上の言語で4700件以上のコメントが寄せられている。

 昨年7月にはパリで開催された「JAPAN EXPO」にX JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)や乃木坂46らと参加。サイン会に4000人以上の長蛇の列ができ、入場規制がかかるほどの人気ぶりだった。

 それ以降、公演オファーが続々と寄せられており、今年5月には「ワールドプロジェクト第1弾」として、台北市で初の海外公演を行う。

 ボーカルの鈴華ゆう子(年齢非公表)は「今年はガッツリと海外のステージにも立ちたい。日本人にしかできない“和ンターテインメント”とテーマに、SUSHIと同様、WAGAKKIを世界的な言語にしていきたい」と意気込んでいる。

 ▽和楽器バンド ボーカルの鈴華をはじめ、津軽三味線の蜷川べに、尺八の神永大輔、箏(琴)のいぶくろ聖志、和太鼓の黒流、ギターの町屋、ベースの亜沙、ドラムスの山葵の8人組。鈴華は詩吟の師範、神永は都山流尺八の師範。「ボカロ三昧」はオリコンチャート5位。今月7日に東京・渋谷公会堂で初のホール公演を行った。

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