「ろくでなし子」起訴へ わいせつデータ配信と判断

[ 2014年12月23日 18:56 ]

 「ろくでなし子」のペンネームで活動し、自分の女性器の3Dプリンター用データをメール配信した疑いで警視庁に逮捕された漫画家五十嵐恵容疑者(42)について、東京地検がわいせつ電磁的記録頒布などの罪で24日に起訴する方針を固めたことが23日、関係者への取材で分かった。

 3Dプリンターはカメラと同様に実物を写実的に再現できるため、わいせつ性があると判断したとみられる。女性器をかたどった作品を展示した疑いで逮捕され、処分保留で釈放された作家北原みのり(本名渡辺みのり)さん(44)も24日にわいせつ物陳列罪で略式起訴する方針。

 2人の逮捕についてはインターネット上などで表現の自由の侵害に当たるかどうかの議論を呼んでいた。今後、3Dデータのわいせつ性などについて、裁判所の判断が注目されそうだ。

 五十嵐容疑者は東京地裁で22日開かれた勾留理由開示の法廷で「作品はわいせつなものではない」と釈放を求めていた。

 五十嵐容疑者は、女性器をかたどったボートを作る企画への出資をホームページで呼び掛け、応じた人にデータをメール送信した疑いで7月に逮捕され、このときは処分保留で釈放された。

 警視庁は今月3日、同様の容疑に加え、昨年10月~今年7月に、北原さんが経営する都内のアダルトショップでわいせつ物を展示したとして逮捕した。

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2014年12月23日のニュース