「妖怪ウォッチ」封切り2日で148万人!ハウル超え00年以降日本新

[ 2014年12月23日 05:30 ]

「映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」(C)LEVEL―5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト2014

 人気アニメの初劇場版「映画妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」が20、21の封切り2日間で興行収入が約16億2000万円に達したことを配給の東宝が22日、発表した。邦画では2000年代最高のスタートとなった。

 妖怪ウォッチが映画の歴史を塗り替えた。封切り2日間の興収約16億2000万円は、集計方法が配給収入から切り替わった00年以降で最高。04年の「ハウルの動く城」を約1億3700万円上回り、動員数約148万人も00年以降最高のスタートとなった。

 前売り券は、7月に先着50万人限定で発売した特製妖怪メダル付きが即日完売。その後も売り上げを伸ばし、同社の配給映画史上最多となる114万枚に達した。公開後は、別の妖怪メダルが劇場限定で中学生以下の来場者500万人に無料配布されており、単純計算で600万人以上の動員数が見込める。

 子供たちだけでなく親が楽しめる小ネタやギャグが満載なのも人気の秘密だ。カギを握る妖怪として登場するのは、マントをかぶって杖(つえ)を武器にする「マスターニャーダ」。主人公たちに「ホースを使え」とアドバイスを送る。SF映画「スター・ウォーズ」で、特殊な力「フォース」を使う「ヨーダ」のパロディーなのは明らか。声は志村けん(64)が務めた。

 最強の敵「ウバウネ」の声は、TBSドラマ「半沢直樹」でブレークした歌舞伎俳優片岡愛之助(42)が担当。これに対して、人気キャラクターのジバニャンは「やられたらやり返す。100万倍返しだ!」と流行語にもなったセリフを言い放ち、大人たちからも笑いが漏れる。

 過去にタイムスリップする場面は「ドラえもん」をほうふつさせ、到着した先は熊本ならぬ「毛馬本(けまもと)」。ここでは、あの「くまモン」まで登場する。

 これから冬休み興行を控えており、東宝では「さらなる興行の盛り上がり」を期待。妖怪どころか、数々の記録を塗り替えていく“モンスター映画”になりそうだ。

 ▽妖怪ウォッチ 昨年7月、ゲームソフト開発会社「レベルファイブ」がニンテンドー3DS向けソフトを開発。今年1月、テレビ東京がアニメ放送開始。小学5年のケータが妖怪が見える腕時計を手に入れ、妖怪と戦ったり友達になっていく。時計を模した玩具「DX妖怪ウォッチ」と時計にはめ込む「妖怪メダル」が大人気。メダルは、裏に貼られた二次元コードを3DSで読み取るとアイテムを獲得でき、年内に1億5000万枚を超える見込み。

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2014年12月23日のニュース