米映画界も公開中止を批判 ジョージ・クルーニーら

[ 2014年12月20日 16:21 ]

 ソニーの米映画子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)が、サイバー攻撃を受けて北朝鮮の金正恩第1書記を題材にした映画の公開を中止したことに対して、米映画界からも「テロに屈した」と批判の声が上がった。

 政治活動でも知られる俳優ジョージ・クルーニーは、米オンライン誌のインタビューで「金正恩に映画の内容を指図されてはならない」と指摘。表現の自由を侵害する行為には「断固として立ち向かわなければならない。これはソニーだけの問題ではない」として、ネット配信を通じて鑑賞できるようにするべきだと訴えた。

 俳優ショーン・ペンも米メディアに寄せた声明で、SPEの判断を「歴史的(な誤り)」で「長期的な利益より目先の損得を優先した」と非難。ペンは上映を拒否した劇場側についても、イスラム国のような過激派に「招待状を出して屈したようなもの」と痛烈に批判した。

 オバマ米大統領が公開中止を「誤り」と指摘したのに対し、SPE側は、映画館などが上映に非協力的だったために「ほかに選択肢がなかった」と反論している。(共同)

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