スケールアップ誓う“嫡男”渡部秀 舞台「真田十勇士」15年新春再演

[ 2014年12月18日 05:40 ]

舞台「真田十勇士」で真田大助役を演じる渡部秀

 昨夏の初演から1年4カ月で早くも再演される舞台「真田十勇士」(来年1月8日初日、赤坂ACTシアター、主催・TBS、スポーツニッポン新聞社ほか)に主人公・真田幸村の嫡男、大助を演じる渡部秀(23)が作品へ懸ける思いを語った。

 初日まで1カ月を切り、本格的な稽古がスタートした舞台。再演は初の経験となる渡部は「(再演)するからには、全く同じにはしたくない」と、演じる真田大助役をより高めていく意気込みを示した。演出の宮田慶子氏と相談しつつ、他キャストとのバランスを取りながら「やりたいこと、変えたいところのアイデアを出していきたい」と意欲的だ。

 主役の上川隆也(49)演じる幸村とは、再び親子の絡みとなるが「成長した姿を見せたい。(物語は)頭に入っているので、その分新しくできることを増やしていきたい」とスケールアップした演技を披露する。上川との共演には「一人の息子としては緊張する」と語りつつ、今回は「少し力を抜いて、リラックスして広い視野で挑む」と新たな気持ちを見せている。

 共演メンバーは、里見浩太朗(78)の大御所を筆頭に、個性的な俳優ばかりで同世代では猿飛佐助役の柳下大(26)らがいる。「競い合えるのが楽しみ。どんな“化学反応”があるかワクワクしている」と切磋琢磨できることを待ち望んでいるという。

 大坂夏の陣400年という節目となる2015年に向けて渡部は「スタートが“真田”というのは自分の中では大きく、実になる舞台だと思う」と新春からさらなる飛躍を期していた。

 ◆渡部 秀(わたなべ・しゅう)1991年10月26日生まれ。2008年に第21回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞。2010年にテレビ朝日系列「仮面ライダーオーズ」でドラマ初主演。連続テレビ小説「純と愛」(NHK)でヒロインの弟役を好演、このほか「救命病棟24時」(13年、フジテレビ)、「ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~」(14年、テレビ東京)、舞台では「里見八犬伝」(12年)などに出演。来夏公開予定の映画「進撃の巨人」に出演する。

 ▽舞台「真田十勇士」 2015年1月8~25日、赤坂ACTシアターで東京公演。脚本に「劇団☆新感線」座付き作家の中島かずき氏、演出に幅広いジャンルで活躍する宮田慶子氏を迎え、主演の真田幸村を上川隆也、敵対する徳川家康を里見浩太朗が演じる。柳下大、黒川芽以、そして賀来千香子らベテランから若手の豪華メンバー出演の大型時代劇。主題歌は中島みゆきが担当する。

続きを表示

2014年12月18日のニュース