消えるジンクスも…エレキテル スギちゃんの道は「ダメよ~ダメダメ」

[ 2014年12月2日 05:30 ]

流行語大賞を受賞し、表彰盾を手に歓喜の表情を見せる日本エレキテル連合の橋本小雪(左)と中野聡子。前列左は美輪明宏

 今年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、年間大賞にはお笑いコンビ「日本エレキテル連合」の「ダメよ~ダメダメ」と、安倍内閣が7月に行使容認を閣議決定した「集団的自衛権」が選ばれた。受賞した芸人は翌年“消える”というジンクスがあり、日本エレキテル連合は「来年も使い続けてくれなきゃ、ダメよ~ダメダメ」と必死に訴えた。

 今年のバラエティー番組を席巻した「日本エレキテル連合」は表彰式でも大暴れ。白塗りの「朱美ちゃん」に扮する橋本小雪(30)は登場するなり、壁に突進してトップテン入りした「壁ドン」を披露。さらに「じぇじぇじぇー!」と昨年大賞を受賞した言葉を絶叫して喜びを表現した。

 さらに「小平市の細貝さん」に扮する中野聡子(31)が「こんな下ネタをお子さんからお年寄りまで使ってくれてうれしい」とあいさつすると、橋本も「うーん、うれしい」と色っぽい声で感謝した。

 受賞者全員での写真撮影では、「妖怪ウォッチ」の人気キャラクター、ジバニャンとコマさんにパンチを食らわせるなど暴走。スタッフに促されて退場した。

 お笑いの言葉が大賞を受賞するのは、12年のスギちゃん(41)の「ワイルドだろぉ」以来で2年ぶり。受賞した芸人は翌年には人気がなくなり“消える”というジンクスがあるが、中野が「ジンクスは私たちの代で断ち切ろう。そんな夢のない賞なんて」と言うと、橋本も続けて「ダメよ~ダメダメ」と強調。「来年も使い続けてくれなきゃ」「ダメよ~ダメダメ」と何度も訴え、「永久に不滅です」と言葉を強めた。

 一方、「集団的自衛権」は受賞者が辞退。受賞者が誰かは事務局が公表していない。選考委員のジャーナリスト鳥越俊太郎氏(74)は「国民の半数が反対しているのに政権が推し進めている。“ダメよ~ダメダメ”は国民の気持ちにぴったり」と指摘。漫画家やくみつる氏(55)も「大賞の2つの言葉が新聞や雑誌で並ぶと、実に巧妙なメッセージを発するが、あくまでも中立」と意味深長な笑みを浮かべて話した。

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