政界からも健さんの死を惜しむ声 慎太郎氏「最後の大スター」

[ 2014年11月19日 05:30 ]

高倉健さん死去

 健さんの悲報に政界からも惜しむ声が上がった。次世代の党最高顧問・石原慎太郎衆院議員(82)は「最後の大スター」と称え、麻生太郎副総理兼財務相(74)は「われわれ世代のヒーローだった」としのんだ。

 健さんと親交があったという石原氏は18日、国会内で記者団に「最後の大スターだったな。私の弟(石原裕次郎さん)や、勝新太郎君ら古いスターは業をしょっていて、みんな長生きしないけど、その点、健さんは長生きしたね。名声が長続きした珍しい人だった。残念」と語った。「個人的にも知己があり、私を激励してくれたりもした」という。

 石原氏の芥川賞受賞作「太陽の季節」が裕次郎さんの出演で映画化されたのは、健さんが「電光空手打ち」に初主演したのと同じ1956年だった。関係者によると、早くから作家としての地位を確立していた石原氏は、健さんが有名になる以前から演技力を高く評価していた。健さんと初めて会った際、石原氏が「君、必ずビッグスターになるぞ」と伝えたところ、健さんは「いや、いや…」と照れながら答えたという。石原氏の予感はあたり、健さんは世界にも名をとどろかせる名優となった。

 記者から健さんの享年を聞かされると、1歳年下の石原氏は「そろそろ俺も死ぬのかな。同じような年だから」とつぶやいた。しかし、引退がささやかれていた衆院選については「東京都では人を通します。私の責任で」と語り、出馬への意欲を示した。

 また、麻生氏は「福岡県の私の選挙区で生まれ、地元の高校を出られた。昔から存じていたし、(東京都内で)理髪店が一緒だったのでよくお目にかかってきた。高倉健さんはわれわれの世代のヒーローであり、残念だ」と述べた。

続きを表示

2014年11月19日のニュース