阪神大震災から20年…上川隆也 特別ドラマで“あの時の消防士”に

[ 2014年11月14日 06:30 ]

阪神大震災を描くTBSドラマ「ORANGE」で主演する上川隆也(右)と工藤阿須加

 1995年の阪神大震災から20年となる来年1月、TBSで特別ドラマ「ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~」(19日、後9・00)が放送される。救出作業に当たった消防士100人への取材を基に構成。主演は上川隆也(49)で、全消防士の3%しかなれない、救護服の色から「オレンジ」と呼ばれる特別救助隊員を演じる。

 原案は、脚本家・宇田学氏が阪神大震災で奮闘した消防士への取材から練り上げた。主宰する神戸市の劇団「PEOPLE PURPLE」の代表作で、04年から何度も再演されている。震災で味わった悔しさや無力感を乗り越え、なお救助の最前線で活躍する消防士の姿を描いている。

 被災した神戸の街は、関東にある自動車学校跡地にセットで再現した。出演者は役作りのため、神戸市の消防学校で2泊3日の合宿訓練に参加。ケガ人の救助方法などを学んだ。消火救出作業の撮影では、本物の特別救助隊員が一つ一つ動作を確認した。

 佐野亜裕美プロデューサーは「震災から20年。人々の記憶と関心が薄れ、風化していく速度は残酷なほど。その経験を語り継いでいく必要がある」と制作の意図を説明。

 上川は「諸装備、消防車、燃え盛る炎など全て本物。私もうそのない気持ちで精いっぱい演じました」とコメント。若手消防士役で工藤阿須加(23)が共演する。

続きを表示

この記事のフォト

2014年11月14日のニュース