たかじんさん妻 週刊誌報道に苦悩「彼のあとを追いたいと…」

[ 2014年11月8日 21:00 ]

昨年10月5日、やしきたかじんさんの64歳の誕生日を祝うさくらさん。この3カ月後にたかじんさんは亡くなった

 テレビ大阪「たかじんNOマネー」2時間スペシャル「知られざる741日と愛のエピソード」(後6・59)が8日放送され、7日に発売されたベストセラー作家・百田尚樹氏(58)の新著「殉愛」(幻冬舎)を基に、今年1月に他界したタレントで歌手のやしきたかじんさん(享年64)の壮絶な闘病生活の真相が明らかになった。

 番組の最後には、たかじんさんを支えた妻・さくらさんからの手紙が読まれ、遺産目的などの週刊誌報道に胸を痛め「彼のあとを追いたいと思っていました」と心境を吐露した。

 それでも「たかじんNOマネー」のMCの3人、「メッセンジャー」の黒田有(44)眞鍋かをり(34)八代英輝弁護士(50)番組スタッフらに助けられたことを感謝。「皆さまの心に忘れず生かし続けていただけたら、幸いです」とファンにメッセージを送った。

 【さくらさんの手紙全文】

 最愛の夫、やしきたかじんを亡くし、つらい悲しみの中にいた私は数々の心ない週刊誌の記事により、さらに深く傷つけられ、彼のあとを追いたいと思っていました。

 そんな中、NOマネーMCの皆さまがすぐに駆けつけてくださいました。

 かをりさんから何度も励ましの連絡を頂き、食事に連れ出していただきました。八代さんには、ご多忙のところ、的確なアドバイスを頂き、大変心強かったです。黒田さんからは癒やされるよとワンちゃんに会わせていただいたり、節目ごとにお花を贈っていただきました。スタッフの皆さまからは「たかじん」の冠を守ると言っていただきました。

 2年間、彼はどんなにつらくても、最後まで希望を捨てず、一生懸命生き抜きました。その彼と過ごした時間は、私には幸せそのものでした。この本を通して、彼の本当の姿を1人でも多くの方に知ってもらい、また彼と同じような病気で闘っている方に少しでも勇気を与えられたら、うれしく思います。

 そして…彼は生前「圧倒的におもろくて、暴れん坊で、圧倒的にかっこ良く歌う僕で、みんなの心の中で生き続けたいねん」と願っていました。皆さまの心に忘れず生かし続けていただけたら、幸いです。

 最後に…取材の中で闘病のことを思い返すたび、その時の心境や悲しみ、彼の姿や言葉、こらえていた思いで泣き出してしまい、何度も取材を中止し「もうこれ以上続けられない。本を出すのをやめたい」と言う私を、根気強く励ましてくださり、時に一緒に涙してくださった百田さんに、心から感謝しています。ありがとうございました。

 今の私がいられるのは、たくさんの方々の支えがあったからです。これからも感謝を忘れずに、彼が残した思いや夢を叶えていけるよう、大切に生きてみたいと思います…。

 2014年11月8日 家鋪さくら

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