「無理」センター発表から1カ月半…宮脇咲良に別人の自信と自覚

[ 2014年11月2日 12:00 ]

センターを突っ走る意気込みを示す宮脇咲良

 HKT48の宮脇咲良(16)が今月26日発売のAKB48の新曲「希望的リフレイン」で、渡辺麻友(20)とともにダブルセンターを務めている。HKTでもセンター経験がなく、9月17日のじゃんけん大会で発表された際には観客の前で「無理!」と大泣き。あれから1カ月半以上が経過し、活動がスタートした今、その胸の内は…?

 ――AKBのセンターをやっていける感触を得ましたか?

 「雑誌の撮影とかだと先輩方がいらっしゃるので、何をしゃべったらいいのか分からなくなりますけど、パフォーマンスをすると、どこかで別のスイッチが入るのか、凄く楽しいです」

 ――緊張しない?

 「“センターだ!緊張する…”と気負っていても、曲が始まった瞬間、はじけられる自分がいるので“私は本当に、踊ること、歌うことが好きなんだな”と思います(笑い)」

 ――この夏、「心のプラカード」の選抜メンバーとして活動していた頃は「自分の実力のなさに自己嫌悪します」と落ち込んでいましたが、あの頃と比べると自信もつきましたか?

 「自信をなくしてオドオドしている自分の姿を後で見て“何のために選抜に入ったんだ。オドオドしている場合じゃない。最初からうまくできる人なんていない。HKTにいる時と同じようにやればいい”と気づきました。今でも時々“まだまだだな”と思うことはあるんですけど、自信をなくして落ち込むことはもうなくなりました」

 ――宮脇さんに対する周囲の評価に、ようやく自己評価が追いついてきたのでは?

 「まだ追いついていないところはあります。今年は全てにおいて“自分への期待度”が先に行っていました。凄くうれしいことではあるんですけど、やはり期待されている分、応えなくちゃいけないと思うと重圧になります。今年は“自分への期待度”に自分自身が追いつくことに必死でした」

 ――この夏のインタビューでは「2、3年後くらいにはAKBを背負う人になりたい」とおっしゃっていましたが、こうやってセンターになってしまうと、もう「2、3年後」と悠長なことは言っていられなくなったのでは?

 「どうなんでしょうか…。でも“AKBの歴史を語る上で欠かせない人”にはなりたいと思っています。私は性格的に“私がAKBを!”と考えると気負い過ぎちゃうので…(苦笑い)。“AKBと言えば誰々”という先輩方の中に私も加われたらいい」

 ――次の新曲もセンターをやりたい?

 「まだ次のことは考えられません。まずはこの曲をたくさんの方に聴いていただいて、私の存在を知ってもらいたいです」

 ――HKTで一般的に知名度があるのは、まだ指原莉乃さんだけですからね。

 「一般の方はそうですよね。その壁はあまりにも厚すぎるんですけど、私がその壁を最初に突き破って、さっしーと同じところまで行きたいと思います」

 ――宮脇さんは今年の選抜総選挙で「ライバルはさっしー」と公言しましたからね。

 「さっしーは“こんな人に人生で一度出会えたらラッキー”と思うくらい影響力のある人です。その人に認められたいという意味でのライバルです」

 ――指原さんと宮脇さんでは、アイドルとしてのタイプが違いますからね。

 「きっと私がいい所までたどり着いても、そこは、さっしーと同じ所ではないと思うんです。私はどういう基準で認められればいいのか、難しいところはあるんですけど、やはり、さっしーの次に私のことを多くの方に知っていただけたら、それは大きな一歩になるんじゃないかと思います」

 ◆宮脇 咲良(みやわき・さくら)1998年(平10)3月19日生まれの16歳。鹿児島県出身。2011年7月、HKT第1期生オーディション合格。同年11月、劇場公演デビュー。12年の総選挙で47位、13年は26位、今年は11位(初の選抜入り)と着実に上昇。チームK4の副キャプテンで、AKBのチームAを兼任。愛称・さくら。

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