サザン桑田に紫綬褒章 驚き「本当にいただいてよいのかと…」

[ 2014年11月2日 05:30 ]

紫綬褒章受章が決まった歌手の桑田佳祐(提供写真)

 政府は2014年秋の褒章受章者を2日付で発表した。受章者は734人(うち女性165人)と21団体。学問や芸術などで功績を残した人に贈られる紫綬褒章は、人気バンド「サザンオールスターズ」リーダーでシンガー・ソングライターの桑田佳祐(58)のほか、俳優の高畑淳子(60)らが受章した。3日に発令される。

 紫綬褒章受章の知らせに、桑田は「由緒正しい章をいただき、身に余る光栄。私のような者が本当にいただいてよいのかと、非常に驚いています」と感謝と驚きを交えたコメントを発表した。

 青山学院大学のサークル仲間を中心に結成した「サザンオールスターズ」は、1978年「勝手にシンドバッド」でデビュー。翌79年には「いとしのエリー」が大ヒットし、同年のNHK紅白歌合戦に初出場した。その後も「チャコの海岸物語」「真夏の果実」「涙のキッス」などヒット曲を連発。2000年発売の「TSUNAMI」は売り上げ約300万枚で社会現象になるなど、常に日本の音楽シーンをけん引してきた。

 過激で、エロチックな歌詞は作風の一つ。「マンピーのG★SPOT」など際どいタイトルの曲やセックスを連想させる歌も多く、コメントでは「デビュー以来ずっと目立ちたい一心で、下劣極まりない音楽をやり続けてきた」と、58歳になっても変わらない“桑田節”も披露した。

 2010年7月には初期の食道がんを患っていることを公表したが、翌8月の手術を経て活動を再開。11年9月には、復帰後初めての本格的ライブを東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県で開催するなどし、新作アルバムの制作などに励んでいる桑田は、「これからも皆さまに喜んでいただける音楽を作り続けていけるよう、日々励んでいく所存です。日本が、そして世界が平和でありますように」と締めくくった。

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2014年11月2日のニュース