宮沢りえ 7年ぶり主演映画 海外にも「妥協なし 胸張ってお届けできる」

[ 2014年10月25日 15:08 ]

会見した宮沢りえ

 女優・宮沢りえ(41)が25日、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門に選出された7年ぶりの主演映画「紙の月」(11月15日公開)の公式上映を前に吉田大八監督(51)、共演の池松壮亮(24)とともに都内で会見した。

 りえは、海外メディアも詰めかけた会見場を見渡し「海外の方がこんなにいっぱいいるなんて興奮します。大切に作った映画がこれほど注目されてうれしく思っています」と笑顔。ふとしたきっかけで横領に手を染めていく銀行員を演じ、「妥協なく、これ以上のものはできないというものを毎シーン毎シーン積み重ねた。胸を張ってお届けできる映画です」と言い切った。

 2003年に野田秀樹氏(58)演出の舞台「透明人間の蒸気」に出演し、「あまりの自分の無力さに驚いて、このままじゃいけない。40歳になるまでに、ちゃんと舞台で立っていられる女優になれるよう、心も時間も費やそう」と決意。30代のほとんどを舞台に精力を傾けたが、「たくさんの演劇をやっていく中で発見も豊かになった部分もあり、映像とバランス良くやっていこうと思ったタイミングで来たのがこの作品だった」と、運命の出合いであったことを強調した。

 吉田監督も、「映像と距離を取っているように見えたので、映画の人間としては悔しかった。イチかバチかオファーをしたら受けてくれたので、勝負できる企画だと自信になった」と感謝。池松も、「いろんな女優さんと出会いますが、ひとつの作品にここまで身も心もささげる人は初めて見ました」と称えていた。

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