花アンのロケセット一般公開 山梨・韮崎に「花子の生家」

[ 2014年10月18日 12:27 ]

「花子とアン」の撮影で使われた、村岡花子の生家のロケセット=18日午前、山梨県韮崎市

 NHK連続テレビ小説「花子とアン」の撮影で使われた主人公、村岡花子の生家のロケセットが18日、山梨県の韮崎市民俗資料館の隣接地で一般公開され、オープニングセレモニーが開かれた。

 幼少期の花子を演じたタレントの山田望叶(10)は「てんびん棒を担いで川から家に帰ってきたシーンが印象に残っています」と、撮影時を振り返った。甲府市の会社員大久保ひろみさん(52)は「毎週見ていたドラマのセットが見られてうれしい。大好きなシーンがよみがえる」と話した。

 セットはかやぶき屋根の古風な民家を再現したもので、収録中は花子の出身地、甲府市の民有地にあった。ロケ終了後、山梨県が「観光に生かしたい」とNHK側に打診。移転先を探し、韮崎市が手を挙げた。移転費用は約1千万円で県と韮崎市が半分ずつ負担した。

 資料館には市指定文化財「韮崎宿豪商の蔵座敷」が移設展示されており、幼い花子が教会に忍び込み、本を読むシーンの撮影に使われた。市によると、番組が始まってから蔵座敷を見ようと来館者が急増。4~9月に前年同期の約20倍となる約6900人が訪れた。市の関係者は「生家のセットの公開でより多くの人が韮崎を訪れるようになれば」と期待している。

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