フレディ×マイケル 83年録音幻のデュエット曲が初CD化

[ 2014年9月20日 07:07 ]

マイケル・ジャクソン(左)とフレディ・マーキュリー Photography by Neal Preston (C)Queen Productions Ltd

 英ロックバンド「クイーン」の伝説的ボーカリスト、故フレディ・マーキュリーさん(享年45)が生前、米歌手の故マイケル・ジャクソンさん(享年50)とデュエットした幻の楽曲「生命の証」が、初めてCD化されることが19日、決まった。11月12日発売のベスト盤「クイーン・フォーエヴァー」に収録される。同盤にはほかにも、新たに発掘されたクイーンの音源が新曲として2曲収録される。

 怪物バンドをけん引した不世出のシンガーと、「キング・オブ・ポップ」の超大型競演による幻の曲がリリースされる。

 この日、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ(67)とドラマーのロジャー・テイラー(65)が英国のラジオ番組に出演。「生命の証」を世界で初めて放送し、「この曲はフレディ、マイケルのデュエットだ。正式にCD化される」と発表した。

 2人による音源が存在することはファンの間では有名だった。もともとクイーンのファンだったマイケルさんが、ライブに通ううちにメンバーと知り合いに。バンドが80年、名曲「地獄へ道づれ」のシングル化について賛否が分かれた際、マイケルさんはフレディさんに同意しシングル化を後押し。親交を深めていった。

 「生命の証」が録音されたのは83年とされる。フレディさんが米ロサンゼルスにあるマイケルさんの自宅スタジオを訪れ、同曲など3曲の音源が残ったと言われる。でも、完成しないままお蔵入りした。

 原因のひとつには仲たがいがあったとされる。マイケルさんがスタジオ内にラマ(ラクダの一種)を連れてきたことにフレディさんが閉口したという説や、フレディさんの軽口を聞いたマイケルさんが「金目当てで接触してきた」と勘違いし、距離を置いたなど諸説ある。

 その後、マイケルさんとクイーンは互いの多忙も手伝い没交渉に。豪華コラボによるお宝は、長く封印される羽目になった。

 事態が動いたのは11年ごろ。マイケルさんの遺産を管理する財団からメイのもとに、音源リリースの許可が下りた。メイは当時録音した演奏パートをベースに、新たなアレンジを施し「生命の証」を完成させた。権利関係をクリアし、ようやく日の目を見ることになった。

 同曲では、2番のサビで2人のハーモニーを聴くことができる。メイは「フレディの声は、きのう録音したようにフレッシュだ」と話している。

 ≪ポールとも共演≫マイケルさんはほかにも元ビートルズのポール・マッカートニー(72)とも共作曲を発表している。またフレディさんとの間に残した音源のうち「State Of Shock」については、ローリング・ストーンズのミック・ジャガー(71)とデュエットしたバージョンを発表している。クイーンは英ロックシンガー、デヴィッド・ボウイ(67)と81年に共作した「アンダー・プレッシャー」が全英1位を獲得している。

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2014年9月20日のニュース