ASKA被告に懲役3年、執行猶予4年の判決

[ 2014年9月12日 14:04 ]

ASKA被告

 覚せい剤取締法違反(使用、所持)罪などに問われた歌手のASKA(本名宮崎重明)被告(56)の判決公判が12日に開かれ、東京地裁(植村幹男裁判官)は懲役3年、執行猶予4年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 黒のスーツとネクタイ姿で出廷したASKA被告は、判決が言い渡された瞬間も落ち着いた表情。覚せい剤事件の初犯としては重い判決となったが、東京地裁は「違法薬物への依存性は深刻で、常習性も高度」とした。また、植村裁判官が最後に「薬物依存から脱却するのはもちろん、社会で生きていくうえで大切なものは何なのかを一から考えてください。それが裏切った人たちへのつぐないの第一歩となります」と諭すと、ASKA被告は小さな声で「はい」と応えた。

 ASKA被告は8月28日の初公判で、20年前にロンドンで初めて合成麻薬MDMAを使い、覚せい剤を使用し始めたのは10年夏だったと説明。起訴内容について異論を問われると「いや、何もありません」と全面的に認めていた。

 ASKA被告は5月、都内の自宅で覚せい剤とMDMAを使用したほか、覚せい剤約0・43グラムとMDMAなど計約26・73グラムを所持したとして起訴された。公判では反省の色を見せる一方で、ともに同罪で逮捕・起訴された栩内(とちない)香澄美被告(37)について「大事な存在」と“愛の告白”をする場面も。その栩内被告は自身の公判で「私は覚せい剤を使用したことはない」と無罪を主張。今月9日の第2回公判では「鑑定に誤りがない場合でも“宮崎重明さん”が私の体内に入れたものだ」と述べた。ASKA被告は栩内被告とともに使用したことを否定しており、言い分は食い違っている。

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2014年9月12日のニュース