AKB襲撃男を起訴 殺人未遂適用せず

[ 2014年9月11日 19:56 ]

 岩手県滝沢市で5月、アイドルグループ「AKB48」のメンバーら3人が切りつけられた事件で、盛岡地検は11日、傷害と銃刀法違反の罪で、青森県十和田市の無職梅田悟容疑者(24)を起訴した。逮捕、送検容疑の殺人未遂は適用しなかった。

 地検は凶器の形態などから「人が死亡する危険のある行為と認識していたとは立証できない」としている。梅田被告は岩手県警の調べに「人の集まるところで人を殺そうと思った」と供述していた。

 起訴状によると、5月25日夕、滝沢市で開かれたAKB握手会の会場で、カッターの刃4枚を貼り付けた折り畳み式のこぎりでメンバーの川栄李奈さん(19)と入山杏奈さん(18)、20代の男性スタッフに切りつけ、けがをさせたなどとしている。

 地検は責任能力の有無を調べる鑑定留置を6月から約3カ月間実施し、刑事責任を問えると判断した。

 捜査関係者によると、梅田被告は事件前日の24日早朝に自宅を出発、列車などで移動し握手会会場を訪れた。自宅からは、当日の握手会に参加するためのチケットが同封されていたCDの初回限定版2種類が見つかった。岩手県警は計画的な犯行とみている。

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2014年9月11日のニュース