北島三郎 1カ月公演卒業も「まだまだ…」23日に4500回到達

[ 2014年9月1日 07:41 ]

最後となる1カ月公演の初日を迎え、熱唱する北島三郎

 昨年末でNHK「紅白歌合戦」を卒業した歌手・北島三郎(77)の最後となる東京での1カ月単位の座長公演「北島三郎最終公演」が31日、明治座で初日の幕を開けた。

 「このままずっと歌っていたいなあ」。ラスト曲「まつり」を総勢130人近くの出演者とともに黄金のシャチホコの上で歌い終わり、笑顔で本音をつぶやいた。自ら原作、演出、主演を兼ねる芝居「国定忠治」と歌謡ショーの2部構成。1968年9月に東京・新宿コマ劇場公演から始まり46年間、毎年全国の劇場でこのスタイルで恒例化してきた。

 今回の明治座公演中の23日には、通算4500回の偉業に到達。この後、同じ内容で11月に大阪・新歌舞伎座、来年1月に福岡・博多座でそれぞれ最終公演を行い、1カ月単位の劇場公演を卒業する。劇場関係者によれば「チケットはほぼ完売状態」という。

 舞台は7月に急逝した、弟で歌謡ショーの演出家でもある大野拓克(ひろかつ)さん(享年67)の「遺作」でもある。亡くなる直前まで病床で舞台図面をかき続けた拓克さんの遺影は舞台事務所入り口に供えられ、出演者全員が冥福を祈って舞台に臨んだ。

 そのショーでは、北島の三女で女優の水町レイコ(39)と、次女の婿でもある歌手・北山たけし(40)と「親子3人共演」コーナーも設けられ、「絆」を強調する内容。芝居の途中で尻もちをついたりするハプニングも笑いに変える元気ぶりで、北島は「1カ月公演は卒業しますが、引退ではありません。恩返しのためにまだまだ歌い続けます」と宣言して盛大な拍手と歓声を浴びていた。

 公演は9月28日まで。

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