CHAGE絶ち切れぬ「2メートル10」の絆…再結成への思い不変

[ 2014年8月29日 10:00 ]

5月、ASKAの事件後、心境を語るCHAGE

 ASKA被告の初公判前日の27日、相方CHAGE(56)は都内の自宅でスポニチ本紙取材にインターホン越しに応対。「子供が起きてしまいますので…。事務所を通してください」。丁寧な口調。一方で、声は力なく、か細かった。

 現在、来月11日からの全国ツアーの準備に専念する日々。「ASKAを見舞ったという話は聞いていない」(関係者)。一見すると見限ってしまったようにさえ見える。しかし本紙の取材で、デュオ復活を願う気持ちと、事件の深刻さに葛藤する様子が見えてきた。

 CHAGEをよく知るファンの一人は「言葉は少ないが、分かりやすい人物」と評する。ブログを休止したり、突如再開させた行動を「書く気も起こらないほど落胆したが、いざ一人で抱え込むうち、不安になってしまったのでしょう」。これを裏付けるように、26日には唐突にファンの大切さを強調し「“ありがとう”そして“ごめんね”」と意味深長な書き込み。「初公判が迫り、何か確かな心の支えを欲していたのでは」と話した。

 捜査が進むにつれ、ファンの間では「ASKA離れ」が進んでいるという。

 ただ、誰よりASKA被告との付き合いが長いCHAGEには、「そう簡単に割り切れる問題ではない。チャゲアスとして再び活動したいとの思いは変わらない」と音楽関係者。「ソロに没頭するのも、余計なことを考えたくないという気持ちの裏返しという面はあるだろう」とも指摘する。

 チャゲアスの関係性を示す言葉に「2メートル10」がある。デビュー以来、保ち続けてきたステージ上での距離だ。1対1としては遠く、でもすぐ近づける。もともとソロ志向で、成り行きでデュオになった2人だが、関係者は「この絶妙の距離感こそが2人を長年やってこさせた」と話す。2メートル10の距離から数歩踏み出せば、互いの肩に触れることができる。CHAGEはこの断絶を契機に、逆に距離を縮め再結成を成し遂げるつもりだ。ASKA被告は思いに応えられるか。

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2014年8月29日のニュース