ASKA被告 病院でも創作活動…熱弁「やっぱり歌詞が大事だ」

[ 2014年8月28日 09:28 ]

入院中の病院で創作活動をしているというASKA被告

 ミリオンヒット曲メーカーから薬物事件の「被告」へと転落したASKA被告。衝撃の逮捕から3カ月を経て今、何を考え、どこを見つめているのか――。

 逮捕から初公判に至るまでのASKA被告の様子を取材すると、クールな外見とは異なる冗舌な一面が浮かび上がってきた。

 今月3日に保釈されてからは、薬物依存の治療のため、千葉市内の病院に入院中。病院の患者の周囲によると、院内でテレビなどから音楽が聞こえてくると、ASKA被告は「やっぱり歌詞が大事だ!」と熱く語っている。

 また、勾留されていた警視庁東京湾岸署(東京都江東区)では、取り調べの流れとは全く関係なく、「おまわりさん、宇宙の先はどうなっているんだろうね?」と突然たずね、捜査関係者を驚かせたことがあった。

 寡黙なミュージシャンのイメージとは違い、思いついたことをすぐに行動に移してしまうようにも見えるASKA被告。合成麻薬MDMAなどの違法薬物については「20年以上前から使用していた」と供述。振り返ると、89年にCHAGE and ASKAがロンドンで初めてレコーディングを行い、この後、ASKA被告が生活拠点をロンドンに移すという環境の変化があった。

 ミュージシャン仲間からは「薬物を始めるきっかけはこのころかも。“パリのシャルル・ドゴール空港で、薬物関連で捕まった”とされる仲間内で有名なミュージシャンに(薬物を)誘われたりしていることがあった。幻覚に強い興味を持ってしまったのかもしれない」との声も。

 00年8月にはチャゲアスの韓国公演が失敗。チケットが全く売れずに、多額の負債を抱えた前所属事務所は倒産に追い込まれ、ある音楽関係者は「このころから本格的に薬物を使い始めたのでは」と指摘する。

 周囲によると、現在の病院に入院後、創作活動を開始。「SAY YES」(91年)、「YAH YAH YAH」(93年)という名曲も薬物の力を借りて作られた可能性が指摘される中、今は更生を目指して音楽を作っているのか。愛用のギターもない環境で、薬物と離れる努力をしながら、どんなことを書き留めているのか。いつか明らかになる日が来るのだろうか。

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2014年8月28日のニュース