吉本 スポーツで地域活性化「ふるさとアスリート制度」新設

[ 2014年8月15日 05:30 ]

吉本興業の「ふるさとアスリート制度」について発表し、フォトセッションでおどける石井一久氏

 吉本興業が14日、地域の活性化を目的にスポーツ選手を出身地に派遣する「ふるさとアスリート制度(FA制度)」の新設を発表した。スポーツを通じて出身地に貢献したいと考える選手や指導者を募集し、スポーツイベントなどに派遣。同社東京本部での会見には、スポーツマネジメント・エグゼクティブプロデューサーを務める石井一久氏(40=スポニチ本紙評論家)が登場し、概要を説明した。

 13年限りで現役引退したはずの石井氏が、FA制度を申請!?同じFAでもこちらは「ふるさとアスリート制度」。石井氏はこの制度を生かして、地域活性化を目指していくと声高に宣言した。

 「スポーツの力で地域を元気にしたい。将来的には五輪に出場できるような選手も出てくると思っていますが、10年、20年ではなくもっと長いスパンで考えています」

 この制度ではプロ、アマ問わずスポーツで出身地などに貢献したいと考える選手、指導者を一般募集。同社で選考の上で「ふるさとアスリート(FA)」として認定する。FAは各地域の地方自治体や学校などに派遣され、部活動やクラブチームの臨時コーチ、指導者育成教室、高齢者の健康推進講習会など、さまざまなイベントを行う。

 同社は11年から「あなたの街に住みますプロジェクト」を展開。47都道府県にお笑い芸人と社員が住み込んで活動し、地域活性化を進めてきた。FA制度ではスポーツの力で、人材育成や活用も含め、地域を元気にするための活動に積極的に取り組んでいく。

 「僕たちの経験を地方に還元すれば、活性化につながる。地方からの要望も大事なので、聞いていきたいし、言ってきてほしい」と石井氏。同社所属スポーツ選手は既にFA認定されており、大阪出身のヤンキース・黒田博樹(39)は「大阪と、長く住んだ広島でも学んだことを伝えていきたい」とビデオメッセージを寄せた。所属芸人たちもサポートに取り組むという。

 この日から公式ホームページで受け付けがスタート。石井氏は「走り始めたので自分から足を止めたくない。軌道に乗れば走り続けると思う」と期待を口にした。

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2014年8月15日のニュース