土屋太鳳 歓喜の「てっ!」3作目朝ドラでついにヒロイン

[ 2014年8月1日 05:30 ]

ヒロインに抜てきされた土屋太鳳はケーキに笑顔を見せる

 15年度前期のNHK連続テレビ小説「まれ」(来年3月30日スタート)のヒロインが女優の土屋太鳳(19)に決まり、記者会見が31日、東京・渋谷の同局で開かれた。放送中の「花子とアン」に主人公の妹・もも役で出演中。11年の「おひさま」には教え子役で出演しており、3度目でヒロインを射止めた“朝ドラ出世魚”だ。

 来春のヒロインを発表する会見場に現れたのは「もも」だった。大役を射止めた心境を、「花子とアン」で驚いた時に使われる甲州弁で「“てっ!”ですね」と表現。100人以上の報道陣を見渡し「ここに出てきただけでも感動しちゃった」と頬を上気させた。

 「まれ」は石川県能登地方で生活する生真面目な津村希(つむら・まれ)が、パティシエになる夢をかなえるため横浜市の洋菓子名門店で修業。試練を乗り越えながら、能登で自分の店と家族を持つ決心をする姿を描く。

 応募者は昨年度前期「あまちゃん」の1953人を超える2020人。オーディションでは、04年の大河ドラマ「新選組!」を見て衝撃を受けたことや、10年の大河ドラマ「龍馬伝」で坂本龍馬の姉・乙女の少女時代を演じドラマデビューしたことを挙げ「NHKで育ててもらったので恩返ししたい。チャンスをください」と猛アピール。前日30日に最終面接の名目で同局に呼ばれ決定が伝えられ、「やっとまれちゃんに会えたという気持ち」と顔をほころばせた。

 日本女子体育大学体育学部運動科学科で舞踊学を専攻する2年生。ドラマ主演は初めてとなる。「花子とアン」で、ももが「おねえやん」と慕うヒロインの吉高由里子(26)にも報告し、吉高は31日、自身のツイッターに「他人の仕事が決まってこんなに泣けたの初めてだわ」と喜びをつづった。

 最近の朝ドラは視聴率が好調。土屋は「プレッシャーは感じるけど、チームの一員として作品作りに集中し、私も成長したい」と抱負。能登には行ったことがなく、「早く行って、地域の方に会いたい」と話した。

 お菓子作りは得意といい「その人を思って作った気持ちは伝わるので、スイーツは心を運んでくれると実感しています」と笑顔。製菓指導を務める有名パティシエの辻口博啓氏(47)が作ったお祝いのケーキを一口味わい「おいしい」ととびきりの笑顔を見せた。

 ◆土屋 太鳳(つちや・たお)1995年(平7)2月3日、東京都出身。05年「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」で審査員特別賞受賞。08年の映画「トウキョウソナタ」で女優デビュー。08~10年に中学生向けファッション誌「Hana*chu→」でモデル活動。映画「るろうに剣心」の「京都大火編」(8月1日公開)、「伝説の最期編」(9月1日公開)に出演。特技は日本舞踊、クラシックバレエ、三線(さんしん)など。1メートル55、血液型O。

続きを表示

2014年8月1日のニュース