塚本晋也監督「野火」ベネチア出品 2度目コンペ部門

[ 2014年7月25日 05:53 ]

ベネチア国際映画祭コンペ部門に出品が決まった塚本晋也監督の「野火」(C)SHINYA TSUKAMOTO 海獣シアター

 8月27日からイタリアで開催される第71回ベネチア国際映画祭で、最高賞「金獅子賞」を競うコンペティション部門の上映作品に塚本晋也監督(54)の新作「野火」が選ばれた。映画祭事務局が24日、発表した。

 塚本監督の同映画祭出品は6度目。03年の「六月の蛇」で審査員特別大賞、12年の「KOTOKO」で先鋭的作品が集まるオリゾンティ部門グランプリを受賞。コンペ出品は2度目となる。

 「野火」は作家大岡昇平氏の戦争文学が原作。太平洋戦争末期のフィリピン戦線で敗走する日本軍の悲惨さを描いた作品で、1959年に市川崑監督が映画化している。

 リリー・フランキー(50)らが出演。主演、脚本なども自ら務めた塚本監督は「こういう作品がコンペ部門に選ばれたことの意味を感じてほしい」と話している。また、オリゾンティ部門に俳優の加瀬亮(39)主演作「自由が丘8丁目」が選ばれた。

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2014年7月25日のニュース